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≪全労連アピール≫

2018・4

3000万人署名達成で、安倍9条改憲を止め、安倍内閣を退陣に追い込もう

 裁量労働制に関わるデータのねつ造に続いて、学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐる決裁文書が改ざんされていた事実が明らかになりました。さらに、なかったはずの自衛隊の「日報」が存在していた問題など、安倍政権のウソとゴマカシはとどまるところを知りません。
 これらは、「国権の最高機関」である国会と、主権者である国民を愚弄するものであり、民主主義を土台から破壊するものです。政権を担当する資格のない安倍内閣は、一日も早く総辞職すべきです。

 腐敗しきった安倍内閣に国民の大きな批判が巻き起こっているもとでも、安倍首相は、3月25日の自民党大会において、「自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打とうではありませんか
などと演説し、9条改憲への執念をむき出しにしました。これを受け、自民党大会は、「議論を重ね、改正案を示し、憲法改正の実現を目指す」とした運動方針を決定しました。日本国憲法は、いま、戦後最大の現実的危機を迎えています。
 そもそも憲法を守らず、ないがしろにしてきた安倍・自民党に改憲を言い出す資格などありません。そして、国民は改憲など望んでいません。どの世論調査をみても、国民が政治の優先課題として願っているのは、暮らしの安定、福祉の充実、景気・雇用の改善です。改憲より前にやるべきことが山積しています。
 さらに、今回、確認された「改憲4項目」の基本方向は、どれも改憲の必要性も合理性もないものです。そして、日本国憲法の基本原理を変質させ、破壊するものです。

 とりわけ、「9条改憲案」は、「二度と戦争しない」と決めた9条1項と、「そのために戦力を保持しない」と決めた9条2項の後に、新たに「9条の2」をおこして「前条の規定は・・・自衛のための措置をとることを妨げず、そのための実力組織として・・・自衛隊を保持する」と明記して、現行の9条1項・2項を空文化しようとするものです。それにより、集団的自衛権の全面的な行使を認め、海外での無制限な武力行使に道をひらこうとしています。9条を破壊し、日本を「戦争する国」にする、その総仕上げが「安倍9条改憲」です。絶対に認めることはできません。
 「命を守り助ける医療は、命を奪い合う戦場ではなく、命をはぐくむ社会=憲法9条のもとでこそ生かされる」「戦争物資の積出港ではなく、平和な港で働きたい。
 仕事と憲法、暮らしと憲法を結んだ様々な学習の場で感想と決意が語られています。「平和であってこそ、安心して働ける」「戦争に協力させられる時代はイヤだ」と、労働者の誇りをかけて「安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)運動が広がっています。また、労使共同や職場全員を対象にした運動がとりくまれ、地域総ぐるみの運動も始まっています。

 いま、疑惑の徹底究明、内閣総辞職を求める市民の運動と、野党の追及が安倍内閣を追い詰め、安倍改憲スケジュールを大きく狂わせています。しかし、だからこそ、安倍首相は、「今しかない」と改憲の動きを強引にすすめようとしています。3000万人署名を達成し、その動きを止めましょう。安倍政権を退陣に追い込みましょう。日本国憲法を守りぬき、憲法が生きる職場や社会をめざすたたかいは、正念場を迎えています。全労連の総力をあげて、以下の取り組みをすすめましょう。

一.全組合員の参加で、3000万人署名の目標を達成しよう。すべての職場で3000万人署名に取り組もう。
一.職場集会を開いて、取り組みや行動計画を参加者全員で確認しよう。誘い合って行動しよう。
一.歴史的な「5・3憲法集会」を成功させよう。中央集会は10万人、各地方は過去最大規模で成功させよう。
一.「全労連5・9全国1000か所宣伝行動」を成功させよう。全駅制覇など圧倒的宣伝で憲法の風を吹かそう。
一.憲法カフェなど学習を力に、「全労連憲法闘争集中月間(5月〜6月)」に取り組もう。

以上

 
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