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<別項>
平和で公正、持続可能な世界をめざし、G8は今こそ責任を果たせ
〜7・5国際シンポジウムからのメッセージ〜

2008年7月5日

 G8サミット直前の今日、私たちは札幌で「核も戦争もない平和で公正な世界を!」国際シンポジウムを開催しました。この集会には、6カ国、280人の人々が集まり、平和、くらし、農業、環境などの直面する課題で、実態とその原因を告発、交流し、国内外の運動との連帯を深めました。
 日本でも広がる貧困と格差、実体経済とかけ離れた投機取引が招いた原油や食料品の高騰、水不足や砂漠化につながる気候変動など、私たちのくらし、安全・安心は脅かされています。緊急に対応策が求められる地球温暖化問題をはじめ、現在の私たちのくらし、そして公正で持続可能な世界への道は危機にさらされています。これらは、一部の大国と多国籍企業による利潤を優先にした無秩序な競争の結果です。
 一方、秩序ある持続可能な世界の実現を求める運動は確実に広がっています。イラクとアフガニスタンへの攻撃など無法な戦争に反対し、紛争を武力でなく話し合いで解決すべきという流れはかつてなく強くなっています。アメリカやイギリスの元政府高官がだした「核兵器のない世界へ」の呼びかけは、大きな反響をひろげ、今こそ核兵器を廃絶すべきという声が世界の多数となっています。外国軍基地に反対する運動も世界的に新たな発展をみせています。地球温暖化に対して、世界で中長期の温室効果ガス削減目標を定める取り組みが始まっています。富の公正な配分、不安定雇用をなくし人間らしいはたらき方を求めるたたかいも、国際的な流れになっています。
 G8諸国の政府は、こうした世界の声に誠実に耳を傾け、世界が直面する諸問題の解決にむけてその責任をはたすべきときです。そのためにも、日本政府は議長国としてそのイニシアチブ発揮がつよく求められます。私たちは、G8に集まる各国の首脳に要求します。

  • 温室効果ガスの削減の中・長期目標の設定と実施を
  • すみやかな核兵器の廃絶を
  • 多国籍企業の横暴・投機経済を規制し、暮らしと雇用をまもれ
  • イラク・アフガニスタンからの外国軍撤退、すべての外国軍事基地の撤去を
  • 食料主権を確立し安全・安心の食料を
  • 軍事費を削減し、教育・医療・福祉の充実を
  • 貧困の解消、失業と不安定雇用をなくし人間らしく働くことのできるルールを確立せよ
  • 国連ミレニアム目標の達成に責任を果たせ
  • 国連憲章と国際法の遵守を

 私たちは、これからも多様な運動と連帯し、核兵器のない平和で公正な社会を目指し運動を進めます。貧困をなくし、平和を求める私たちのたたかいは、一国や一地域の課題にとどまらず、大国の力の支配を排し、国連憲章に基づく平和で公正な世界秩序を作り出すたたかいでもあります。「核も戦争もない平和で公正な社会」への展望を切り開くために、広範な人々と連帯した運動を、それぞれの地域から世界と結んで発展させましょう。

「核も戦争もない平和で公正な世界を!」国際シンポジウム 参加者一同

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