5年ぶりとなる第8回NPT再検討会議は、核保有国が00年の「明確な約束」を果たし核兵器廃絶への努力をおこなうかどうか―世界の注目の中、3日開幕した。
NPT再検討会議にむけた国際共同行動が、2日ニューヨークで行われ、日本からおよそ1600人(うち全労連の仲間は500人余)が、集った。国際行動デーの1万人パレードをはじめ、街頭署名、原水協国際シンポジウム、各分野ごと(自治体、教職員、生協労連、青年、女性など)のつどいも開催。アメリカの労組ほかフランス、ドイツ、イタリアなど幅広い平和団体とも交流がすすみ、核兵器廃絶の決意をあらたにした。
国連本部にむけて1万人をこえるデモ行進がマンハッタンをスタートした。国連本部前のハマーショルド広場には690万人分もの核廃絶署名が積み上げられていた。数日前に爆弾騒ぎがあり、厳戒態勢が敷かれる中パレードは大幅に遅れて到着。
警察が道路を封鎖し、国連前に代表団がたどり着けない状況下で、なんとNPT議長とドゥアルテ国連上級代表両氏自らが歩いてこちら側へと出てきた。「みなさんの署名をこの目で見たいんです」「私は明日からはじまるNPTの議長です。署名を見に行きます」と両氏みずから警官を説得。みなさんの署名が、確実に歴史を動かした瞬間だった。