全労連と国民春闘共闘、東京春闘共闘は7日、2011年春闘のスタートを告げる恒例の「新春宣伝行動」を都内各所で実施しました。東京、新宿、池袋の各駅頭や霞ヶ関・大手町周辺には、各単産・地域労組などから350人余りが参加。早朝から寒風が強く吹き付けるなか、チラシ入りティッシュ1万8000個を配布しました
東京駅丸の内北口には、約40人の仲間が参加。準備した2000個のチラシ入りティッシュをまき切りました。
宣伝カーの上でマイクを握った国民春闘共闘の大黒代表幹事(全労連議長)は、1997年以降の十数年間で、労働者の賃金を減らしているのは主要国のなかで日本だけであることを告発。「すべての労働者の賃上げと雇用確保をかちとり、消費を元気にすることで景気を回復させよう」と力強く訴えました。
福祉保育労の清水書記長は、“ご飯におかず一品だけ”という弁当を持参する子どもや、クリスマスにプレゼントをもらえない子が増えている実態を紹介。政府のねらう「地域主権改革」では、貧困と格差がさらに拡大すると批判しました。駅から足早に職場へと向かう人たちのなかには、信号待ち中に宣伝カーののぼりを見つめて演説に耳を傾け、みずから宣伝隊に歩み寄ってティッシュを受け取っていく姿が多くみられました。
主要駅頭のほか、霞ヶ関・大手町周辺の宣伝行動には、公務労働者を中心に約200人が参加。各省庁、経団連会館前など十数カ所に展開し、ティッシュ1万2000個を配布しました。春闘チラシと一緒に詰めた全労連女性部リーフのかわいいイラストが道行く人の目を引き、準備したティッシュは予定終了時刻を待たずになくなりました。