第83回メーデーは全国317カ所で開催され、17万5千人が参加した。
東京・代々木公園で開催された中央メーデーには2万1000人が参加。野田政権による国民生活の危機打開を掲げ、春闘要求の前進とともに消費増税・TPP参加反対に向けた国民共同を広げ、被災者の生活再建と原発再稼働反対・原発ゼロ社会を求めアピールした。
実行委員会を代表して大黒作治代表委員(全労連議長)が主催者あいさつした後、全商連・国分稔会長が「復興増税は被災者にも拠出させる一方で、消費税増税で輸出大企業は大儲けだ」と指摘し、「税金の基本は生活費非課税と応能負担」と述べ、「消費増税と給与所得増税反対でともにたたかいましょう」と連帯あいさつを行った。日本共産党志位和夫委員長が激励あいさつ。被災地から、福島県厚生連労組の松崎順子さんが「原発のない故郷を」と発言し共感が広がった。今年も日比谷メーデー実行委員会とメッセージの交換を行い、昨年に引き続きJA全中会長からメッセージが寄せられた。
今年のメーデーは、緊縮財政による賃金や労働条件の切り下げ、労働者や労働組合の権利侵害とたたかう世界の労働者によって取り組まれており、その中から、アメリカの電気・機械・無線労働組合(UE)から寄せられたメッセージが読み上げられた。
団体決意表明では東京自治労連など4団体が登壇。子ども子育て新システム反対(東京自治労連)、リストラ反対・雇用確保(JMIU日本IBM支部)、消費増税反対・アスベスト救済(東京土建)、増員と安心の医療(東京医労連)などと訴えた。メーデー宣言を拍手で採択した後、全体で「がんばろう」を合唱。3コースに分かれてデモ行進に出発した。
文化行事では、被災地岩手の・三陸の民舞「虎舞」を荒馬座が披露、制服向上委員会「ダッダッ!脱原発の歌」、東京のうたごえ合唱団は最後に「あの空へ帰ろう」をうたい、JAL不当解雇撤回闘争団が訴えを行った。