原発をなくす全国連絡会(全国連絡会)が呼びかけ、「いますぐ原発ゼロへ11・11全国一斉行動」が、46都道府県100カ所以上で取り組まれた。デモや集会、宣伝など様々な行動が展開され、「原発即時ゼロ」の実現を迫る全国的な取り組みとなった。
国会周辺で行われた「11.11反原発1000000人大占拠」(主催・反原連、後援・全国連絡会など)には、雨をついて10万人が参加。歩道は原発ゼロなどのプラカードをかかげる人々で埋め尽くされた。「原発いらない!」「再稼働反対!」のシュプレヒコールが何度も響きわたった。
国会前行動では、ジャーナリストの鎌田慧さんや作詞家の湯川れいこさん、都知事に立候補した宇都宮けんじさん(前日弁連会長)など著名人が次々にスピーチを行った。政党からは、民・自・公・立ち上がれ、を除く国会議員がスピーチした。
目黒区の会社員の女性は、「5月頃から官邸前行動に何度も参加している。黙っていたら賛成しているのと同じ」と話した。自身でデザインした原発NOのイラストを、Tシャツとプラカードにプリントしたデザイナーの夫婦は、「原発だけでなく、消費税やオスプレイ配備など、属国のようにアメリカの言いなりになるのを、まざまざと見せつけられた1年だった」と憤りを隠せない様子だった。
この行動は国会前のほか、首相官邸や経産省、東電などあわせて9か所で展開された。大飯原発再稼働に抗議し、大間原発の建設許可撤回、即時原発ゼロを訴える人々で、終日、霞ヶ関から国会までの広い範囲を騒然とさせた。
建設工事が再開された大間原発の地元(青森県大間町)では、「建設工事の即時中止を!11・11大間原発反対現地集会」が開催された。青森県労連などが参加する、集会実行委員会が主催した。大間原発に近い反対地主の土地を会場に、集会を開き、その後、デモ行進をおこなった。対岸の函館市からはフェリーで45人の市民が参加し、あわせて410人が参加した。
名古屋では700人が参加し、中部電力本社を通過するデモをおこなった。この様子は、夕方のローカルテレビ局のニュースで放映された。愛知県内では、あわせて20カ所で様々な行動が取り組まれ、岡崎70人、春日井80人、豊田50人、津島60人などが参加した。