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第84回メーデー 働くものの団結で生活と権利を守り平和と民主主義の実現を

写真 第84回メーデーが5月1日、全国322か所以上で開催され、17万人が参加した。
 安倍政権が「デフレ経済からの脱却」をめざすとし、いわゆるアベノミクスを進めているが労働者・国民の生活は依然として改善されていない。このようななか、消費税増税、TPP交渉参加を推し進め、新成長戦略に「労働ビックバン」を据えるなど、さらなる労働者・国民犠牲のうえに大企業・大株主に巨大な利益をもたらす政治姿勢が明らかになってきた。加えて、戦争する国づくりに向け憲法改悪をあからさまに表明するなど、平和と民主主義を揺るがしかねない情勢のもとで開催された。
 中央メーデーは東京・代々木公園で開催され、雨上がりの爽やかな天候のもと2万1000人が参加した。
写真 主催者あいさつで大黒作治全労連議長は「安倍内閣がやろうとしている憲法改悪、労働者を犠牲にした成長戦略、『雇用改革』を許さず、労働組合の社会的役割を発揮しよう」と訴えた。
 反原連の若林一彦さん、市田忠義日本共産党書記局長が連帯あいさつに立った。被災地からは佐藤一則いわて労連副議長が登壇し、「ある町職の委員長は被災直後に『あどで泣くべ』と話したが、2年たっても復興が遅れ、泣くことができないほど業務に追われている。被災地の実態を見て全国に伝えてほしい」と切実な思いを訴えた。今年も日比谷メーデー実行委員会とメッセージの交換を行い、JA全中、主婦連から連帯メッセージが寄せられた。

いまこそ労働運動が力を発揮するとき

写真 団体決意表明ではJMIUなど5団体が登壇。「13春闘で平均1万円の賃上げ勝ち取った」(JMIU大東工業支部)、「労働契約法を活用し有期を無期に、均等待遇を実現」(生協労連)、「消費増税反対・公契約で賃上げを」(東京土建)、「すべての元社保庁職員の分限免職撤回を」(国公労連)、「人間らしく働ける正規雇用を」(全国青年大集会実行委員会)などと訴えた。メーデー宣言を拍手で採択した後、全体で「がんばろう」を合唱。3コースに分かれてデモ行進に出発した。

 中央メーデーに参加した特別支援学校教諭の大野千代美さん(63歳)は「9条を変えることには絶対反対。歴史から学ばないと同じことを繰り返す」と熱い思いを語った。光陽メディア労組の山本泰資さん(34歳)は「権利を金銭で売るような労働時間の規制緩和や解雇自由化には反対」と手作りのプラカードを掲げて参加した。
 「労働ビックバは許さない」の声を国会議員へ届けようと中央メーデーの会場で集められた一言メッセージには「これ以上労働者を苦しめるな!」「正規が当たり前の社会にならないと、若者は未来に希望がもてない」など厳しい雇用・くらしの実態を放置し財界いいなりの政治に厳しい声が多く寄せられた。

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