14春闘の山場を目前に、全労連・国民春闘共闘は3月6日、すべての労働者の大幅賃上げ、全国一律最賃1000円以上の実現、消費税増税中止、労働法制・憲法改悪反対などをかかげ中央行動を展開し、4000人が参加しました。
人事院・厚労省前での要求行動と14春闘勝利をめざす労働者総決起集会、国会請願デモを行い、その前後には、各単産や全労連公務部会・女性部・非正規センターが独自に、早朝宣伝、省庁前行動・要請、国会議員要請・座り込み、集会などに取り組みました。
14春闘は昨年と異なりベースアップ(ベア)に焦点があたっています。多くの単産・単組・支部・分会で賃金引き上げ、ベアにこだわった要求を提出し、交渉が続いています。
総決起集会には3000人が結集。3月12日の第1次集中回答日、翌日の統一行動にむけ、春闘の賃金闘争をめぐる情勢を共有し、産別と地域の統一闘争の強化で横並びの賃上げ成果を勝ち取る意思統一を行いました。
大黒作治議長が主催者あいさつで、「消費税増税による中小企業の経営危機も叫ばれ決して追い風だけの春闘ではないが、賃上げこそが消費不安も経営危機も脱出する道だ。今年こそ公務も民間もすべての労働者が生活できる賃金を獲得する粘り強いたたかいを」と訴えました
連帯あいさつでは、航空労組連絡会の津惠正三事務局長が「利益第一主義をはね返し、JALの不当解雇撤回、ベア・労働条件改善で空の安全の基盤をつくる」、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の日比野敏陽議長が「秘密保護法廃止を労使で広げる春闘ととらえ、安倍政権の戦争する国づくりを止めるため先頭になってたたかう」、全国港湾の糸谷欽一郎委員長が「労働法制の改悪の影響で賃金は下がり続けている。ここで歯止めをかけるために皆さんと共同し、何が何でも成果につなげる」と熱いメッセージをいただきました。
国民春闘共闘の小田川義和事務局長は情勢報告で、「大企業ではベア回答の動きがあるが大企業どまりにさせてはいけない。パートなど非正規労働者も含めたすべての労働者の賃上げへ、労働組合らしく体を張ってたたかう時期にきている」と、ストライキを背景としたたたかいの構築を呼びかけました。
6組織が決意表明を行い、色とりどりの横断幕や旗、コスチューム、アピールグッズで集会を盛り上げました。「また痛ましいバス事故が起きた。利用者の安全・安心を確保するために、必要な規制強化を求め運動強化し、消費税増税に反対する」(自交総連)、「憲法をいかし国民生活を守るたたかいと、自治体と公務公共業務の役割をしっかり押し出し、地域に出て3.13大行動に結集する」(自治労連)、「ベア4万円の統一要求提起に『初めてスト権確立した』、『初めて賃上げ論議した』など報告があがっている。黄色い消費税増税反対署名に取り組み3.13大行動への参加をはかる」(日本医労連)、「東京のトラック集団交渉では参加企業すべてで有額回答、前年を上回る回答も引き出した。さらなる誠意ある回答を求め例年以上の構えでたたかう」(建交労)、「パートがいないと業務が回らないのに、パートだから給料は安くてもいいとは道理に合わない。仲間を増やして、正規雇用が当たり前、最賃1000円以上、均等待遇の実現をめざす」(生協労連)、「安倍政権は女性の活躍を本気でめざすなら、派遣法、均等法、パート法の抜本改正で均等待遇の実現し、安定した雇用で男女とも安心して働き続けられる社会の実現を」(全労連女性部)など、元気な発言が続きました。
最後に国民春闘共闘の大谷充代表幹事の団結ガンバローで締めくくり、国会請願デモと銀座デモに分かれ、意気高く行進しました。