安倍「暴走政治」ストップ!憲法がいきる安全・安心社会の実現を――第85回メーデーが5月1日、全国305ヵ所で開催され、16万8180人が参加した。今回のメーデーは、安倍政権との対決姿勢を明確にし、働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそうと、多彩な取り組みで総決起する場となった。
雨上がりの青空のもと、東京・代々木公園で開かれた中央メーデーには、2万7000人が参加。式典で大黒作治代表委員(全労連議長)が主催者あいさつ。「メーデーの歴史のなかで時の政権とのたたかいを真正面から掲げる特別のメーデーだ」として、安倍「暴走政治」をストップさせ、憲法を守り、平和な社会のもとで生き、働き続けられることを求め、決起することを呼びかけた。
翻訳家の池田香代子さんは、残業代ゼロ法案は時代の劣化だと批判し、「私たちはこれまでも権利が侵されたとき泣き寝入りせず声をあげ憲法に命を吹き込んできた。今ほど団結した力が大切な時代はない」と労働運動への期待を表明した。志位和夫日本共産党委員長の激励あいさつに続いて、福島から相双地方労連の渡辺勝義事務局長が「除染は進まず、仮設暮らしも限界だ。昔の村を返せ!」と被災地の実態と東電・政府への怒りを述べた。
決意表明では「労働法制改悪に反対し、言論・出版の自由を守るために奮闘する」(出版労連・寺川徹書記長)、「国の設計労務単価引き上げを現場に反映させるためにも全都で公契約条例制定をめざす」(東京土建・窪田直彦副委員長)、「戦争する国づくりの憲法改悪に反対し、安倍『教育再生』にストップをかける」(全教・今谷賢二書記長)、「国は今こそ最賃を引き上げ、労働者は『労働三権』という強い権利を発揮すべき時」(全労連・全国一般東京地本・森治美書記次長)、「何を言っても仕方がない、変わらないという状況を、要求を掲げ続けることで変えていきたい」(全労連青年部・岡崎加奈子部長)などと、力強い発言が続き会場から大きな拍手が沸き起こった。
式典の最後にアピール採択と団結ガンバローを唱和し、参加者は3コースに分かれてデモ行進に出発。プラカードや横断幕、コスチュームなど色彩豊かなアピールグッズで沿道の人々の目を引いた。
今メーデーにはJA全中会長、直木賞作家・高橋克彦氏、東京都産業労働局、海外12ヵ国13組織3国際組織からメッセージが寄せられた。また日比谷メーデー実行委員会とのメッセージ交換もおこなわれた。