安倍政権が集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を強行して1カ月がたった8月1日、憲法共同センターは、「閣議決定」撤回を要求し、衆議院第2議員会館前で抗議行動をおこない、500人が参加しました。
主催者あいさつに立った憲法会議・平井正事務局長は、「安倍政権の歴史的な暴挙に抗議し、閣議決定の撤回を強く求める」と力強くアピール。「7月1日の閣議決定をめぐって世論、運動が大きく盛り上がり、内閣支持率も急落している。力を合わせ1日も早く暴走を続ける安倍政権を打倒しよう」と訴えました。
日本共産党の田村智子参議院議員が駆けつけ、国会情勢報告。「国民は集団的自衛権行使容認に納得するどころか疑問が広がっている。閣議決定の中身を知らせ、撤回をかちとろう」と話しました。
日弁連、反原連が連帯あいさつ
日本弁護士連合会憲法問題対策本部の山岸良太本部長代行は、「集団的自衛権は憲法9条のもとでは絶対に認められない。一緒にがんばりましょう」と呼びかけました。首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは、「安倍政権がすべての運動の壁になっている。気持ちは皆さんと一緒です」と語り、「解釈改憲絶対反対」「安倍晋三は今すぐやめろ」と参加者とともにコールしました。
怒りの声次々と
全国革新懇の増村耕太郎さんは、「7月28日の代表世話人会で『内閣打倒』の国民的運動を呼びかけることを決めた」と報告。「日本は武力行使をするのではなく、9条を守って平和を構築すること。内閣にレッドカードを突きつけ閣議決定を撤回させ、たたかいぬきましょう」と訴えました。農民連・笹渡義夫事務局長は、「命の糧を生み出す農業と戦争は絶対に相いれない。安倍晋三に総理をやらせていたら国民の命を守ることはできない。退陣を迫ろう」とたたかう決意をのべました。全商連の星実副会長は、「“平和でこそ商売繁盛”と憲法を守りいかすことを大事にし、運動をすすめてきた。69年間の平和への歩みを戦前に絶対戻させない」と怒りを込め訴えました。全日本民医連の藤末衛会長は、「集団的自衛権行使容認の閣議決定のもと、沖縄・辺野古に新基地設置が強行されようとしている。人のいのち、健康を守る医療・介護・福祉労働者として認めることはできない」と全力でたたかう決意をのべました。自由法曹団の長澤彰幹事長は、「7月1日を境に『戦争か平和か』『一内閣が勝手に変えていいのか』と、国民の声が湧き上がっている。安倍首相の目的は、アフガン戦争やイラク戦争に日本の若者を送ること。その本質を訴えていくことが重要だ」とのべました。
参加者からの1分間リレートークの後、全労連の盛本常任幹事が、「集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回、安倍政権打倒の国民運動を強化しよう」と訴え、行動提起しました。
●行動提起
(1)宣伝・対話を強めましょう。
(2)「『集団的自衛権』許さない!学習決起集会」にご参加を。
日時:9月1日(月)18:30〜20:30
会場:全労連会館2Fホール(東京都文京区湯島2-4-4全労連会館)
講演:「ストップ!集団的自衛権行使、たたかいの展望」五十嵐仁氏
(3)9月9日、10月9日の「9の日」大行動を成功させよう。
(4)11月29日午後に予定される「改憲暴走ストップ、安倍政権早期退陣をめざす国民大集会」(仮称)を成功させよう。