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大幅賃上げ実現
労働法制、社会保障の大改悪阻止
春闘勝利!3.4中央行動

写真 全労連、国民春闘共闘委員会は3月4日、大幅賃上げ実現、労働法制の大改悪阻止、社会保障の拡充などをかかげ中央行動を行いました。厚労省前行動、総決起集会、国会請願デモ、国会議員要請を行い、その前後には全労連女性部、非正規センター、公務部会、各単産が早朝宣伝、省庁前行動・要請、国会議員要請、集会などを行いました。

 中央行動は、集中回答日(3月11日)、ストを含めた全国統一行動(50万人総行動、3月12〜13日)など、春闘がヤマ場を迎えるなか、全国的にたたかいを強化する契機となりました。
 昼の総決起集会には連帯あいさつに全国港湾と全労協の代表がかけつけました。この間労働法制の大改悪に反対する「雇用共同アクション」やJALの不当解雇撤回などで共同行動を重ねてきたことから実現したもので、全国港湾は昨年に続いて、そして全労協の代表が出席したのは初めてです。MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)や航空連なども参加し、共同の前進が示されました。
 開会中の国会において労働法制・社会保障の大改悪法案、戦争準備法案など、安倍政権の暴走政治が本格化するもと、暴走にストップをかける国民的なたたかいで労働組合が役割を発揮する決意を固めあいました。

過労死促進、残業代ゼロは許さない!―厚労省前行動
写真 厚労省前行動では「過労死を促進する残業代ゼロ制度は許さない」「最賃を全国一律制、1000円以上に」「医療・介護・福祉を守れ」などと訴え、1500人が結集しました。
 国民春闘共闘・森田稔代表幹事(東京春闘共闘代表)が主催者あいさつ。「国会では予算案や戦争準備法案のほか、派遣法改悪法案、残業代ゼロ法案などが提出されようとしている。本日の行動を成功させ、悪法を阻止しよう」と呼びかけました。連帯あいさつを中央社保協・山口一秀事務局長が行いました。社会保障の解体攻撃に対して、「国民に寄り添う医療介護、健康促進へむけて共同を大きくしていこう」と述べました。
 情勢報告で国民春闘共闘・井上久事務局長(全労連事務局長)は、「政治と金の問題が次々と明らかになり、労働者・国民の力で安倍『暴走』政治を追い詰めている」と述べました。また、労政審分科会が出した「残業代ゼロ」法案要綱の答申に、労働者の意見が付いたのは「前代未聞であり、8時間労働制の危機だ。法案がとおれば労働者は無権利状態に置かれ、企業の奴隷になる」と指摘。大幅賃上げと労働法制改悪反対を一体に掲げ、3月12、13日の全国統一行動に総決起する重要性を強調しました。
 3人の代表が決意表明。「介護の賃金は他産業と比較し月額10万円も安い。賃金を時間額150円、月額2万円賃上げなど処遇改善を求めたたかう」(福祉保育労、西浦哲副委員長)、「給与の総合的見直し、10%定員削減でのもと、人員不足でメンタル疾患も増え、行政がブラック化している。官民共同で15春闘をたたかう」(国公労連・全労働、津川剛書記長)、「最賃体験でカップラーメンとコンビニのおにぎりばかりで体重が3キロ減り、栄養不足で手のひらの皮がむけてボロボロになった。中小企業振興予算の大幅増額と最賃の大幅引き上げ、全国一律最賃制を確立して」(全労連・全国一般・宮城一般 菊池亮太さん)と訴えました

賃上げにこだわり、暴走政治ストップ―総決起集会
写真 最大結集となった総決起集会には2700人が参加しました。要求をアピールする横断幕や風船、サンバイザー、そろいのジャンパーなどが会場を彩りました。
 国民春闘共闘・小田川義和代表幹事(全労連議長)が主催者あいさつ。「『残業代ゼロ』法案に反対する運動、実質賃金改善にこだわるたたかい、そして平和と民主主義、憲法を改悪しようとする安倍『暴走』政治ストップの運動を、草の根から、早く、大規模に展開しよう」と呼びかけました。
 連帯あいさつで全国港湾の糸谷欽一郎委員長が「雇用確保、職域確保とともに6%の賃金改善を求めてたたかっている。非正規が4割を超えるような、このおかしな日本をかえるためにみなさんと共にたたかいたい」、全労協の金澤壽(ひさし)議長が「『残業代ゼロ、過労死促進法』を成立させないために何としても頑張りたい。非正規の賃上げ、諸権利を共に勝ち取ってこその春闘。課題はほとんどみなさんと同じ。それぞれが力を出して春闘をたたかっていこう」と力強く激励しました。日本共産党の小池晃参議院議員の国会情勢報告に続いて、5組織が趣向をこらしたパフォーマンスで決意表明を行いました。
 「家計簿調査などで生活実態を経営に突きつけることが大事。4日が集中回答日、5日はリレーストや決起集会、労働法制改悪反対の職場決議にも取り組む」(JMIU、笠瀬隆司書記次長)、「長時間の夜勤が増えている。自分も月5から7回、16時間以上の夜勤をしていた。労働条件をよくして、患者さんのそばに寄り添いたい。立ち上がる仲間を増やす春闘にしたい」(東京医労連、長澤貴之さん)、「『給与制度の総合的見直し』という新しい賃下げ策が打ち出された。今全国で運動を展開している。京都の宣伝では若者がビラまきに参加するなど反応が変わっている。15春闘はイチゴ(苺)にかけて、目立つ取り組みを進め、仲間を増やし奮闘する」(国公労連近畿ブロック、矢野芳彦事務局長)、「非正規、正規問わず長時間・過密労働が蔓延している。非正規は低賃金なのでダブル、トリプルワークが当たり前。15春闘は賃上げのチャンス、いっせい地方選挙は政治を変えるチャンスだ」(生協労連、中井智美中央執行委員)、「日本の男女平等指数は、142カ国中104位、先進国では最低。女性の6割が非正規労働者。こんな現状を放っておいて安倍政権が女性の活躍というのは、安い労働力として女性を利用したい、戦前のように女性を産む道具にするためだ」(全労連女性部)などと、切実な実態とたたかう決意を表明し会場を沸かせました。
写真 中央最低審議会審議委員の候補者が紹介され、国民春闘共闘の大谷充代表幹事の閉会あいさつと団結ガンバローで集会をしめくくり、国会請願デモを意気高く行いました。労働法制改悪に反対する署名の紹介議員要請には140人が参加しました。

 
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