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第23回 非正規ではたらく全国交流集会 in おおさか
史上最多の参加者で成功

写真 6月13、14日、大阪市のエルおおさかを会場に第23回非正規で働くなかまの全国交流集会が開催され、全体会に506人(13日)、分科会とパレード(14日)には390人(14日)、あわせて900人近くが参加し、これまでで最多となりました。

写真 全体会は、国労合唱団「号笛」のうたごえで開会。全労連非正規雇用労働者全国センター副代表・根本隆全労連副議長が主催者あいさつをおこない、「本日、東京では安倍暴走ストップの大集会が開かれている。ここ大阪でも5月17日、『大阪都構想』にNOを突きつける住民投票が勝利した。私たちのたたかいは確実に安倍政権を追い詰めている。2日間の交流・討論で『また、元気にガンバロウ』と運動をさらに広げる決意を固めあえる集会にしよう」とのべました。

トークセッション「生きづらさを克服する働き方へ」

写真 全体会の記念講演として、作家/活動家・雨宮処凜さん、新聞記者・東海林智さんによる「生きづらさを克服する働き方へ」と題してトークセッションを行いました。
 雨宮さんは「自分の世代は非正規雇用が当たり前。ブラック企業で非正規雇用や長時間労働が当たり前の働き方を強いられるなかで、職場のいじめも多く、心を病む人も多い。『自己責任』とあきらめる人も多い。非正規労働者だった私は労働組合に入れるとも思っていなかった。けれども私は、こうした働き方は構造的問題であり、個人の問題ではないと気がついた。非正規も労働法に守られているとわかり、フリーター全般労組を結成した。怒れる主体となるのが労働組合だ。怒っていいんだとわかること、怒ることも練習。500人で始めたデモは1000人を超えた」と自身の経験から労働組合の重要性を語ってくれました。
 また、東海林さんはメトロコマースで働く女性非正規労働者の均等待遇を求めるたたかいや、現在の労働法制の改悪反対の運動を紹介しました。

集まり、語り、手をつなぎ、労働組合を大きくしよう

 基調報告を全労連非正規雇用労働者全国センターの大西玲子事務局長がおこない、「暴走する安倍政権は、国民のいのちくらしを切り捨てている。だれのための政治を行っているのか、戦争をして得をするのはだれなのかを突き詰めて考えよう。95年の「新時代の日本的経営」発表後、非正規労働者は増え続けている。度重なる労働法制の改悪で正規も非正規も雇用環境が悪化している。派遣法、労働時間法制の改悪によりさらに雇用が劣化していく。今国会での労働法制の改悪は何としてもストップさせよう。集まって、語り合って、手をつないで労働組合を大きくしていこう」と運動を呼びかけました。
 たたかい・運動の報告では大阪から1年間にわたる楠根学童保育指導員の不当解雇撤回闘争が全面勝利し、職場復帰をかちとった特別報告をはじめ、介護職場で組合を結成した福祉保育労滋賀支部あいサポート分会、職場の要求実現で仲間づくりを進めている関空検疫所労働組合、最賃審議員に13人が立候補した高知県労連、派遣元に正規雇用されながら、派遣切りされたたかっている江東区労連の仲間、民放労連から格差是正・正社員化の取り組み、郵政ユニオンからは20条裁判の報告がありました。
 争議の解決を求めてたたかう労働者を紹介し、アピールを採択。全労連非正規雇用労働者全国センターの北口明代副代表(生協労連委員長)の閉会挨拶で締めくくりました。

13の分科会で多彩な学習・交流

 14日はパワハラ・メンタル入門、パート労働者への社会保険適用拡大の学習、職場活動の交流など、13の分科会を開催しました。分科会後は大阪市役所までパレードし、「最賃1000円以上、全国一律制度を実現しよう」「均等待遇を実現しよう」「労働法制改悪反対」などと元気にアピールしました。沿道から手を振ってくれる人がたくさんいました。

 

 
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