全労連は5月15日夕方、若者で混雑する池袋駅東口五差路で、最賃・ディーセントワークデー宣伝を行い、春闘チラシと労働法制チラシが入ったティッシュを配り、「最賃を今すぐ1000円、早急に1500円に」「過労死する残業の上限規制はやめよ」とアピールした。
全労連の野村副議長は「日本が働く人を大切にしていないのには、税制に問題がある」と指摘。「儲けている人にはそれ相応の負担をしてもらい、社会保障、教育、保育など充実させていくことが重要。8時間働き、8時間眠り、8時間は自分の時間とすることを正々堂々と要求していこう。人間らしい働き方を取り戻そう」と呼びかけた。
自交総連の菊池書記長は「タクシードライバーの年収は平均270万円、200万円に届かない人もいる。年金をもらいながら働いている人も多い。低賃金だと若い人も入って来ない。賃金を引き上げるためには、最賃を引き上げることが重要。今すぐ1000円以上、できるだけ早く1500円にと要求していこう」と呼びかけた。
全労連の岩橋副議長は、安倍「働き方改革実行計画」の残業時間の上限規制について「残業が月45時間を超えたら、脳・心臓疾患、メンタル不全になり、過労死・過労自死の危険性が高まる。月100時間、80時間という過労死する上限規制は許されない」と訴えた。
全労連の川村常任幹事は、「コンビニで、東京で100円で売っているミネラルウォーターを地方で80円で売ると言うことはない。それなのに売っているアルバイトの賃金に格差があるのは、理不尽であり不公平だ。健康で文化的な生活ができる、一人だちできる賃金にするため、最賃1000円、1500円にすることが重要」と呼びかけた。