第89回メーデーが５月１日、全国307カ所で開催され15万人以上が参加した。東京の中央集会では日比谷メーデーとの連帯あいさつが今年も実現し、一部の地方では野党共闘の候補者が参加するなど、共同が広がった。
初夏の陽気に恵まれた東京の中央メーデー集会には２万8000人が参加。主催者あいさつした中央メーデー実行委員会の小田川義和代表委員（全労連議長）は、韓国と北朝鮮の「共同宣言」の合意を歓迎すると表明。「政治と行政の行き詰まりが次つぎと露呈している」とし、野党６党の結束した政府追及にエールを送るとともに、市民と力をあわせ、安倍政権に退陣を求める行動を大きくしようとよびかけた。安倍９条改憲に反対する3000万人署名をやりとげようと訴え。最低賃金を大幅に引き上げ、「働かせ方」大改悪法案を廃案に追い込み「８時間働くことが普通の職場を実現しよう」と呼びかけた。
激励のあいさつをした日本共産党の志位和夫委員長は、「市民と野党の共闘で安倍政権を倒し、新しい政治をおこし、野党連合政権をめざそう」と呼びかけた。九条の会世話人の池田香代子さんは、北朝鮮と韓国が「平和への大きな一歩を踏み出した。心から歓迎し、世論の力で後押しをしよう」と強調。ウソで固めた安倍政権の改憲案を批判し、「断固として拒否しよう」と訴えた。
日比谷メーデー実行委員会から全労協の中岡基明事務局長が連帯あいさつ。決意表明では東京地評青年部協議会の山本耕平議長ら３氏が決意表明。山本さんは、審議入りを強行した「働き方改革」一括法案を「人の命を紙くずみたいに扱う法案。絶対止めないといけない。労働組合と働く人、一人ひとりの力が必要です」強調した。
会場には森友・加計疑惑にちなんで「森そば」と「加計そば」、「８億円値引き」などと書かれた「そば処・あきえ庵」のデコレーションなど多彩な作品が会場を盛り上げた。
