【アピール】

「イラク特措法案」衆院本会議採決に抗議し、
法案を廃案に追い込むため全国で奮闘しよう!

2003年7月4日
全国労働組合総連合
「有事法制阻止、憲法9条を守る」闘争本部
本部長 熊谷金道


 与党3党は、野党や多くの国民の声を無視し、本日午後衆議院本会議にて、自衛隊をイラクに派兵する「イラク特措法案」の採決を強行する暴挙をおこなった。国際社会の承認なしにはじまったイラク戦争がいまだ終結していない地域に武装した自衛隊を派遣するという、憲法違反の中身をはらんだ同法案の強行採決に、私たちは満身の怒りをこめて抗議する。

法案は、すでにその短い国会審議を通じて多くの矛盾を露呈させている。「大量破壊兵器」がいまだ発見されていないなかで、米英軍による先制攻撃のイラク戦争の正当性が国際的に大きく非難されている。イラクへ自衛隊を派遣するということは、この正当性のない戦争を支持し、米軍による軍事占領に加担する行為であり、「交戦権」を否認した憲法を真っ向から踏みにじるばかりか、中東諸国や国際社会を敵にまわす行為に他ならない。いまイラクの復興のために必要なのは、イラク国民の意向に基づいた国連中心の非軍事面での人道支援である。

 今後、審議の舞台が参議院にうつるにあたり、この法案を廃案に追いこむために全国各地でいち早く「知らせる」行動に取り組むことがこれまでになく重要となっている。私たちは以下の行動を提起し、「自衛隊をイラクに派兵するな」「有事法制の発動は許さない」の圧倒的な国民世論をつくるために、職場・地域からひき続き全力をあげて奮闘することを呼びかける。

1、 7月7日(月)朝8時〜9時、東京駅八重洲北口にて闘争本部の役員を先頭に駅頭宣伝行動に取り組みます。

2、 7月15日(火)午後6時30分〜、東京・芝公園23号地で「イラク派兵法案廃案7・15集会&デモ」を開催します。同法案を廃案に追いこむたたかいとあわせて、集会を大きく成功させましょう。

3、 中央での行動に呼応し、広範な国民と共同して「イラク派兵反対」の宣伝・署名行動、集会など旺盛な運動を全国で展開しよう。

以上



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