【談話】

小泉第二次改造内閣の発足に際して

―国民生活破壊の「構造改革」強行に反対してたたかう―

2003年9月22日
全国労働組合総連合
事務局長 坂内 三夫


  1. 小泉首相は昨日の自民党三役人事につづいて、今日第二次改造内閣を発足させた。この改造内閣は、厚生労働相に坂口力氏、経済財政・金融担当相に竹中平蔵氏、外務相に川口順子氏、防衛庁長官に石破茂氏、官房長官に福田康夫氏をそれぞれ留任させたことにみられるように、働くものと国民の雇用とくらしを破壊する「構造改革」路線をいっそう強行する一方で、イラク派兵など「海外派兵国家体制づくり」と憲法改悪のくわだてをいちだんとつよめることが明瞭な反国民的内閣といわねばならない。
     さらに昨日の自民党三役人事で小泉首相(自民総裁)は、山崎拓前幹事長を党副総裁に、安倍晋三前官房副長官を党幹事長にすえ改憲路線のタカ派を前面におしだしたこと、今日の内閣改造では石原伸晃前行革担当相を国交相に起用し、いっそう国民無視の「行革」推進路線を明確にした。こうしてこの内閣と自民党政治に、国民が窮している今日の生活不安をとりのぞき、平和で安全な日本への期待を託することは到底できない。
     われわれは、「年金改悪・庶民大増税をやめ、雇用とくらし・いのちをまもれ!」「イラクへの自衛隊海外派兵するな。憲法改悪阻止!」など、当面する労働者・国民の切実な要求を前面にかかげ、小泉改造内閣にその実現を迫る行動とたたかいを一段と強化する。

  2. 小泉改造内閣のもとで、来る9月26日から第157臨時国会が開会されようとしている。小泉内閣はこの国会で、テロ対策特別措置法のむこう2年間の再延長法を成立強行させたうえで、10月国会解散、11月総選挙をおこなうことが必至になっている。
     われわれ全労連は、この秋、「年金改悪・大増税反対、雇用と地域経済を守れ、国政転換全国キャラバン行動」を全国各地方で展開するとともに、来る10月5日、東京亀戸中央公園で「年金改悪阻止・大増税NO!政治をかえよう!10・5中央大集会」で決起しようとしている。われわれは、これらの行動ととりくみをつうじ、働くものと国民の切実な要求実現をめざし共同をいっそう広げながら、国民本位の国政転換にむけ、小泉内閣・与党による悪政にたいし国民的審判をくだすたたかいを前進させるものである。