【談話】
第161臨時国会閉会にあって
2004年12月3日
全国労働組合総連合
事務局長 坂内 三夫
本日政府与党は、野党三党の国会会期延長とイラクへの自衛隊派兵問題、日歯連献金問題での徹底審議の要求を拒否し、臨時国会の閉会を強行した。
イラクへの自衛隊派兵延長を、国会に図ることなく12月10日にも閣議決定する動きである。イラクへの自衛隊派兵は、日本国憲法に違反するとともに、ファルージャでの6000人とも言われる住民虐殺に象徴される残虐なアメリカの軍事占領の一翼を担うものである。イラクへの自衛隊の派兵延長には国民の63%が反対しており、直ちに撤退すべきである。国会でまともな審議を行わないことは、極めて重大な問題で国権の最高機関である国会を無視するものであり決して許されるものではない。
国民的批判をあびている日歯連献金疑惑問題では、1億円の巨額裏献金の使途などその全容やわいろ性が極めて高い迂回献金などがまったく解明されないまま、与党は疑惑を葬り去ろうとしている。日本経団連による献金を通じた公然たる政治の買収が打ち出されているもとで、金で政治をゆがめるものとして、徹底した糾明が求められる。
また、今国会では、私たちの運動によって前国会から継続案件となっていた育児介護休業法を全会一致によるよって成立させた。敗訴者負担法の成立を断念させ、今国会の最大の争点とされていた「公務員制度改革法案」の提出を見送らせた。
全労連は、引き続き緊急で重大な課題であるアメリカのイラク占領糾弾・撤退と、イラクからの自衛隊の即時撤退、悪政阻止に向けてたたかいを強めるものである。
以上