純中立労組懇 今井一雄
全労連第20回定期大会おめでとうございます。純中立懇を代表してお祝いを申し上げます。
私は中労委労働者委員の候補者であります。全労連の旗開きの際にMICの代表として挨拶を申し上げましたが、今年は全労連の飛躍の年であり、一つは4・12、そして10月の中労委任命、これを成功させれば組合員も励まされるし、中立組合も全労連への確信を深めるだろうと思います。
4・12の総括は若干の疑義が残りますが、MICの組合は時間内ストなどここ数年にないとりくみとなり、次のゼネストの端緒、来春闘の一里塚となりました。この点では全労連への信頼を高めたと思います。労働者委員の問題でも長野、千葉での任命、ILOの勧告を引き出すなど、前進しています。藤田候補と私の任命も夢ではないところまできました。
春闘、メーデー、労働委員会民主化など課題別で共闘をしている私たちは、全労連の成果と前進に大きく注目しています。全労連に加盟せざるをえない、したいと思える方針を作ってほしい。路線の違いを越えて団結する必要があると思っています。心から大会の成功を祈念します。
日本共産党書記局長書記局長 市田忠義
全労連第20回大会に対して、日本共産党を代表して心から連帯の挨拶を申し上げます。
8割の支持を誇っていた小泉内閣はいまや支持率低下にあえいでいます。金権疑惑では加藤、井上、鈴木、どれも自民党の体質そのものです。公共事業を食い物にし、政治的圧力をかけるというやり方が共通していますし、誰もそれを止めることはできません。少なくとも企業献金の禁止、関係企業から献金を受けとらないというのが国民の最低限の願いです。
カナダのサミットでも改革は揺るがない言っていますが、もうこのせりふは聞き飽きました。中小企業の倒産が相次ぎ、1兆5,000億円の国民負担を押し付ける医療改革は明日にも強行採決と言われています。外形標準課税、消費税の導入など、家計消費、設備投資も落ち込みが続いています。景気はアメリカ向け輸出が若干増えたに過ぎません。経済政策の転換が必要ですし、内需拡大が重要です。
外交では、有事法案の本質がアメリカの起こす戦争に国民を動員することを国会で明らかにしました。全労連などの国民的運動で今国会での成立を阻止しました。これは重要な成果です。
自民党政治が危機に直面しているのは明らかです。これは自然にそうなったのではありません。私たちが最も厳しい対決者として対置してきたからです。国会情勢ととも草の根の運動が大事であり、ここで全労連の役割は大きい。一枚のビラやポスター、署名、学習会、デモが社会と政治を変えます。運動を大きく進め、今こそ国会解散・総選挙に追い込みましょう。
全労連の掲げる要求は、連合を含め多くの労働組合の共通の要求であります。これは労働組合共通の要求であり、国民的意義をもつものです。最大の危機の下で日本経済を救う意義をもつたたかいですし、大きな期待が全労連に寄せられています。
戦後の労働運動の歴史が示すように、労働組合運動は平和と民主主義にもっとも重要な役割を果たしています。全労連の拡大・強化、いっそうの前進を祈念して挨拶とします。
全商連会長 市川喜一
全労連第20回定期大会に心をこめて連帯の挨拶を申し上げます。
連帯のたたかいは大きく前進しました。全商連と全労連は不況・リストラの共同調査を行い、小泉内閣の攻撃、アジア進出、深刻な単価引き下げなどの実態も明らかになりました。大企業の横暴を社会的に批判すること、中小企業を守るための自治体をも巻き込んだ運動が重要です。中小企業の役割が発揮されてこそ、日本経済の発展があります。全労連との共同の運動に期待しています。
全商連は、平和でこそ商売繁盛という信条で運動してきました。戦争は多くの商売人の命を奪いました。有事法制阻止では皆さんとともに運動してきましたが、さらに平和と民主主義をすすめるたたかいの決意を新たにしています。
私たちの調べでは、営業と経営難が進んでいます。今でさえ払いきれない国民健康保険の負担、さらに国庫負担を削りながら負担を増やす医療改悪法案は絶対に許せなません。リストラを推進し、不良債権処理など国民を犠牲にする構造改革を進めてきた小泉内閣に対し、国会解散・総選挙で国民の信を問えと言う声を大きくあげ、追い込もうではありませんか。
婦団連会長 守屋武子
全労連第20回大会大会をお祝いし、婦団連を代表して心からの挨拶を申し上げます。
全労連の皆さんが提起された21世紀初頭の目標と展望は、国民各層から広く歓迎され支持されていると思います。
激しい合理化、国民へのしわ寄せは大きく、夫が失業したとか、子どもの就職先がないとか女性の就職先は特にありません。そういうなかで、全労連が不安定雇用労働者の問題や最低賃金の問題など女性の問題にとりくんでおられることはとても心強いし、励まされています。
いま日本の反動化がかつてなく進んでいます。その本質は、今日誰の目にも明らかです。国民運動もかつてなく高まり、国民的な大闘争が進んでいます。女性は憲法が輝く21世紀をめざし、壮大な運動を巻き起こしてきました。デモや宣伝、決起集会、請願や働きかけ、大集会にも参加しました。もっと声を広げようということで、憲法記念日に意見広告を出しましたが、電話はなりっぱなし、手紙メール、訪問者で大忙しでした。99万9999円のカンパをしてくれた女性。戦争で九死に一生の経験をされた男性は10万円のカンパをよせてくれました。
福岡で行われる母親大会では、のべ2万人の母親、女性が集まり有事法制反対、憲法を守れ、男女平等実現などにむけ話し合います。私たち女性も全労連の皆さんとごいっしょに頑張る決意です。
農民連事務局長 笹渡義夫
全労連第20回定期大会に農民連を代表して心からの連帯の挨拶を申し上げます。皆さんが地域を基礎に悪法阻止の先頭に立っていること、同時の私たちの食と農の運動を支え、リードされていることに敬意を表します。
小泉冷酷内閣のもと農民の状況は深刻です。私達の要求は、農産物価格の暴落を何とかしてほしいということです。減反政策とあいまって米価は全国平均で1俵が1万5千円程度、一日あたりの稲作労賃は3,800円程度となっています。このような低賃金がどうして許されるのか、ここにいま、私達の共同の土台があります。
今日の事態は自民党農政の失敗にあります。小泉内閣は競争万能論を農業に導入し、農業米つぶしをしてきましたし、政府が農業から撤退することを打ち出し、とくに兼業農民が敵視されています。兼業農民を締め出すことで主食の安定供給などできませんし、地域経済への影響も計り知れず日本崩壊という事態にもなります。
私たちは、民族の明かりを灯すようなたたかいをしたいと頑張ってきました。国民の食への不安が高まっているなかで、農民連食品分析研究所で輸入農産物への農薬や禁止薬物混入を明らかにし、国会で新法が成立するというかつてない事態となっています。米屋さんと農民、消費者の交流会も開催しました。
農業をおろそかにする国に未来はありません。物を作ってこそ農民、この気概で国民的たたかいにも全力をあげてたたかいと思います。全労連の組織的前進も願って挨拶とします。
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