全労連第20回大会 新議長のあいさつ
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 新議長のあいさつ


新議長のあいさつ

全労連議長 熊谷金道

 新しく選出された幹事会を代表して、一言挨拶申し上げたい。
 冒頭、退任された小林前議長をはじめ皆さんに心からお礼申し上げる。とりわけ小林前議長は、統一労組懇時代、そしてナショナルセンター結成の準備、それを支える新たな自治労連という産別運動を創り上げていき、さらに全労連会館建設などまさに全労連の柱として活躍されてきた。

 さて、幹事会の決意は、本大会で決定された方針を全力をあげて実践していくことに尽きるが、私の若干の問題意識と決意を申し上げたい。

 大会では、全労連の主体的力量の強化、とりわけ組織拡大の重要性が多くの代議員から発言され、組織拡大推進基金を発足させることも合意された。

 組織拡大を進めていく上で、当たり前のことだが、全労連を構成している単産や地方組織、職場組織がどれだけ労働者にとって魅力のある活動や運動をしているのか、していくのか、このことを抜きにして、組織の飛躍は勝ちとれないと思っている。そうした私たち自身の運動のあり方の見直しを含めて、職場の仲間たちが全労連の組合に入ろう、あの産別組織に入ろう、という思いが沸き立つような運動を創っていかなければいけないと思っている。

 全労連は結成以来、さまざまな運動を通じて、とりわけ今国会での医療改悪や有事法制阻止のたたかいなど国民的諸課題、平和・民主主義の課題ではまさに不動の地歩を築いてきたことに確信をもてる。

 いまリストラの嵐、パート・不安定雇用労働者の増大、深刻な雇用失業問題など、勤労国民の圧倒的多数を占めている労働者の状態悪化がきわめて深刻なもとで、これをどう打開していくのか、どう社会的に、国政上の問題に押し上げていくのかが大事になってきている。こうしたたたかいを職場や地域から大きく強化していきたいと思っている。

 全労連の方針というのは、具体的な実践は単産や単組を通じて職場の仲間に伝わる。したがって、そのためにも改めて全労連と構成組織、とりわけ単産との緊密な関係を重視していきたい。そして、文字通り全国の仲間たちが一体となって全労連運動を前進させることができるように努力していきたい。今回の組織拡大推進基金をめぐって、さまざまな意見があった。しっかり受け止めて、皆さんとともに、よりよいものに、より大きなものに創り上げていきたいと思っている。

 討論のなかで、ロマンある運動という話もあった。全労連は、21世紀初頭の目標と展望を出して、民主的な政府、自治体の実現ということを含めて私たちの21世紀論、展望を示した。これを単に全労連の課題に据えておくだけではなく、相手の側が戦略的な攻撃をかけてきている時に、私たちの職場をどうするのか、私たちの地域をどう変えていくのか、それぞれの職場や地域からの21世紀の目標と展望を創り上げて、攻勢的でみんなが参加しみんなが主人公の運動を創ることが大事だと思う。

 新しく選出された幹事会は、皆さんとともに全力をあげてたたかいぬくことを申しあげ決意表明とする。

 2002年7月26日   全国労働組合総連合第20回定期大会




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