全労連第21回定期大会(1日目) ホームページへ  トップページへ  戻る

全労連第21回定期大会 参加海外代表

List of Overseas Guests in the 21st Regular Convention of ZENROREN

2004年7月28日現在
As of July 28, 2004

全労連第21回定期大会 参加海外代表

8ヵ国、2国際組織、15名
14 representatives from 9 national trade union organizations and 2 international organizations


各国労働組合組織代表/Representatives of National Trade Union Organizations

オーストラリア/Australia
デービット・ヌーナン オーストラリア建設・林野・鉱山・エネルギー労組(CFMEU)
CFMEU建設一般書記次長
Mr. David Noonan National Assistant Secretary
Construction, Forestry, Mining, Energy Union (CFMEU)

中国/People’s Republic of China
張 建国 中華全国総工会、団体協約部部長
Mr. ZHANG Jian-guo Director, Collective Agreement Department
All China Federation of Trade Unions (ACFTU)
王 明然 中華全国総工会、国際連絡部日本処処長
Mr. WANG Mingran Chief, the Japanese Division, International Liaison Department
All China Federation of Trade Unions (ACFTU)

インド/India
シャマル・チャクラボルティ  インド労働組合センター(CITU)、全国書記
Mr. Shyamal Chakraborty National Secretary, Centre of Indian Trade Unions (CITU)

インドネシア/Indonesia
レクソン・シラバン インドネシア福祉労働組合連盟(K-SBSI)、議長
Mr. Rekson Silaban President, K-SBSI

韓国/Republic of Korea
カン・イック 韓国労働組合総連盟(韓国労総)、企画部長
Mr. Kang, Ik-Ku Director of Planning Department,
Federation of Korean Trade Unions (FKTU)
リ・チャングン 韓国全国民主労働組合総連盟(民主労総)、国際部長
Mr. Lee, Changgeun International Secretary, Korean Confederation of Trade Unions (KCTU)

パキスタン/Pakistan
ピルサダ・サイド・アリ 全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)、書記長
Mr. Prizada Syed Ali Secretary General, All Pakistan Federation of United Trade Unions
エジャス・フセイン 全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)、副議長
Mr. Ejaz Hussein Vice President, APFUTU
マジャル・イクバル・ダニシュ 全パキスタン統一労働組合連盟、教育書記補
Mr. Mazhar Iqbal Danish Deputy Education Secretary, APFUTU

フィリピン/The Philippines
ジョスア・マタ 進歩的労働同盟(APL)、書記長
Mr. Josua Mata Secretary General, Alliance of Progressive Labor (APL)

ベトナム/Vietnam
グエン・ディン・タン ベトナム労働総連合(VGCL)、副議長
Mr. Nguyen Dinh Thang Vice President, Vietnam General Confederation of Labor (VGCL)
ボー・バン・ニャット ベトナム労働総連合(VGCL)、国際部副部長
Mr. Vo Van Nhat Deputy Director, Department of International Relations,
Vietnam General Confederation of Labor (VGCL)

国際労働組合組織代表/Representatives of International Trade Union Organizations

国際労連/World Confederation of Labor
ネシー・M・ルセロ 国際労連(WCL)副議長、
アジア労働組合友愛会(BATU)事務局長
Ms. Necie M. Lucero Vice President, World Confederation of Labor(WCL)
Secretary General, the Brotherhood of Asian Trade Unionists (BATU)

世界労連/World Federation of Trade Unions
H. マハデバン 世界労連(WFTU)書記次長、アジア太平洋事務所長
全インド労組会議(AITUC)書記次長
Mr. H. Mahadevan Deputy Secretary General, World Federation of Trade Unions (WFTU)
Chief, Asian Pacific Regional Office, WFTU
Deputy Secretary General, All India Trade Union Congress (AITUC)

海外参加代表の組織紹介

オーストラリア/Australia
オーストラリア建設・林野・鉱山・エネルギー労組(CFMEU)建設部門
 CFMEUはオーストラリア建設労働者を代表する最大かつもっとも強力な組合です。組合員は、国内のすべての主要な建築プロジェクト、および大部分の公共土木工事プロジェクト現場にいます。
 煉瓦積工、大工、左官、塗装、非職人の熟練建設労働者、をはじめとする建築業の人々、建設機械オペレーター、鉄筋・鉄骨工、オペレーター、無技能建設労働者および職人助手がこの組合に加入しています。
 CFMEUにはまた、建設・建築現場とは別に、煉瓦・タイル・陶磁器製造、家具・設備職人も加入しています。  CFMEU建設部門の全国役員は、ジョン・サットン書記長、リンゼー・フレーザーおよびダエビット・ヌーナン書記次長、およびクリス・プライス議長です。
 建設部門の全国事務局は、産業および法律問題、政策問題に関するに対政府ロビー、およびジャーナル「ハード・ハット(建設現場のヘルメットの意)」などの全国出版物の製作に責任をもつ各専門家労働者によって組合と組合員に奉仕します。
 CFMEU建設部門は、すべての州の州政府所在地および多数の地池センターに事務所を持っています。
組合員が、労働条件の改善とすべてのオーストラリア国民に公正な社会をめざすたたかいに積極的に活動するようよびかけています。
 オーストラリア建設労働者の組合は、1830年代、オーストラリア大陸への欧州移民の時代から、1990年代のCFMEUへの統合にまでつづいています。文明にふさわしい労働時間、建設における安全な労働条件をめざす闘争、1971年の災害補償賃金大闘争、環境保護のための「グリーン・バン」キャンペーン、より良い世界を目指す連帯と政治行動、世界で初めて8時間労働制を実現した歴史的闘争から今日のビクトリア州での週36時間キャンペーン、などがあります。
 以上、詳細は、私たちのホームページ www.cfmeu.asn.au/construction/ をご覧ください。(英語)

インド/India
インド労働組合センター(CITU)

 CITUの創立は1970年。鉄鋼、電力、重機械工業、石油・天然ガス、鉱業、農園、航空、海上・水上運輸、化学肥料、繊維、電気通信などすべての主要産業、および貿易・商業、公務、ならびに未組織・インフォーマル部門に合わせて4000組合、340万人組合員を擁する。ほかに、CTUに加盟していない保険、銀行、中央・地方政府職員がいるが、数千人規模。多くの未加盟労組とコンタクトを持っている。
さらに重要なのは、全インド女性労働者調整委員会(CITU)で、20年以上にわたり、労働組合活動への女性の参加と組合役員への女性の配置に重点を置き活動している。
 CITUからは「労働者階級」(英語版)を「CITU労組」(ヒンディー語)を34年にわたって発行、ほかに各州でさまざまな言語による公式機関紙誌を出している。
 政府による民営化攻撃、いわゆる新自由主義的経済政策によるリストラ、外注化に対するたたかいの前面に立ち、国内の労働組合の統一闘争の促進に努力している。
 世界すべての大陸の進歩的労働組合との密接な関係を築いている。昨年12月の第11回大会には25カ国の代表が参加した。
 最近のインド総選挙では左翼諸党が61議席を獲得したが、内44議席はインド共産党(マルクス主義)である。このなかのCITU候補者は大部分の選挙区で100万を超える票を獲得した。インド共産党(マルクス主義)が率いる左翼戦線が、西ベンガル州(人口8000万人)で22年間、トリプラ州で22年間、政権についている。非常に多くのCITU幹部が州議会、州政府大臣の役職についている。
 CITUは、国民各層の大衆組織とともにアメリカをはじめとする帝国主義の戦争政策に反対する諸行動を組織し、CITUは草の根からの運動の推進を最優先にしている。
 CITUは、世界の、とくにアジア大陸の労働者階級の運動のいっそうの調整の必要を痛感しており、日米軍事同盟と憲法9条の改悪に反対する全労連をはじめとする日本の労働者のたたかいを全面的に支持している。

パキスタン/Pakistan
全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)

 全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)は1991年3月23日に結成、またイスラマバードの全国労使関係委員会(労働省の部局)によって全国レベルの労働組合センターとして登録された。今日では159労働組合、216,432組合員が加盟している。
 その結成から今日まで、全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)の奮闘とたたかいを通じて13,426家族(男性、女性また罪のない子どもたち)が奴隷・強制・児童労働から解放された。これはパキスタンの歴史上記録的な数字である。全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)はパキスタンのいかなる政党とも関係していない。全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)には3つの翼(ウイング)、すなわち?男性ウイング(主要ウイング) ?女性ウイング、?青年ウイングがある。
 女性ウイングの議長サフィア・ジャブド・チョードリーさんは2002年の全国選挙でパンジャブ州議会の議席を獲得した。3名が地方議会で、また63名の女性が地域評議会で議席を獲得した。これらの全ての議席は対立候補を打ち破って獲得したものである。
 また全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)は読み書きなど教育向上のためにたたかっている。この目的のため、全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)は、毎年教科書と制服を労働者の子どもたちに配布している。今年、全パキスタン統一労働組合連盟は6つの大学入学志願者のための学校の少年少女876名に教科書と制服を提供した。
 12年間に全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)は国際会議を3回、アジア大陸の会議やセミナーを6回、また全国会議を12回開催した。全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)は1998年、クシャラト(パキスタン)で児童労働に反対する全国行進も主催している。全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)は、寄贈者や政府、半政府組織、その他いかなる国際的、国内組織からも一切財政援助を受けていない。すべての資金は組合員から集められている。
 1998〜1999年の間、全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)はインドとパキスタンの核実験に反対する大規模なデモと抗議集会を組織した。APFUTU事務局長ピルサダ・イムティアス・アリ氏は1年半国外に亡命した。事務局長はこの時期をカナダで過ごした。また当時政府は、彼をパキスタンに対する反逆罪として起訴し、彼とAPFUTUの52名の男女連盟役員と現役組合員を起訴した。警察は組合事務所を襲った際、コンピュータ、ファックス、タイプライター、テレビ、ビデオカメラを事務所から持ち去り、またすべての書類を焼却した。
 私たちの組織は民間部門、産業・公務部門の労働者の改善のためたたかっている。現在、全パキスタン統一労働組合連盟(APFUTU)はパキスタン政府に対し、2002年の労使関係法によってパキスタン軍事政権によって奪われた労働者の権利回復のためにたたかっている。パキスタンのすべての労働者と労働組合はこの労使関係法を拒否している。

フィリピン/The Philippines
進歩的労働同盟(APL)、書記長

 フィリピンの労働組合運動はほぼ1世紀近くにわたり、労働者の権利と福祉を目指す闘争で着実に前進し、社会の政治的方向の形成に大きく貢献してきた。フィリピン労働者階級の闘争が新たな高みへと前進する一方、富と権力の不公正な分配を変えるまでにはいたっていない。
 新自由主義政策による攻撃によって、運動の成果と信頼が掘り崩されつつある。特定部門の労働者の防衛には労働者のさまざまな形態の組織が立ち上がっているが、分断し、弱いままである。
 国内の種々の労働者組織から新しい世代の指導者が、運動の下降傾向を押し戻したいとの熱望に突き動かされて、1990年代の半ばに、急激に変化する世界の中で労働者の利益を効果的に前進させる組織的表現と戦略への熱心な探求を開始した。
 彼らは直ちに、フォーマル・インフォーマル部門および公的・民間部門のブルーカラーとホワイトカラー労働者の垣根を取り除き、それをより大きな連帯を媒介する象徴と手段のための労働センターへと構築する必要を認めた。
 こうした脈絡の中でわれわれの「進歩的労働同盟」、APLは誕生した。
 APLは、「社会運動組合主義」が新自由主義的グローバル化の攻撃に対する労働者の適切な対応であるとの信念にもとづき、1996年に創立された。この戦略は、官と民、ホワイトとブルー、フォーマルとインフォーマル、国内と海外のあらゆる部門で働く、すべてのタイプの労働者の間のより広範な連帯を求めるものである。それは、労働運動がさまざまな闘争舞台に労働者を参加させることを可能にすることのできる戦略である。
 社会運動組合主義はまた、その構成から呼びかけにいたるまで、労働運動の社会的な性格を強調する。これがなぜ、APLが労働者階級の通常のパンとバター問題だけでなく、社会全体が直面するより広範な諸問題に関心を持つかを説明するものである。
 APLが心に描いているのは、社会の社会主義的な変革である。そのビジョンで述べているように、APLは、
 「労働者が力を持ち、経済・政治・文化の生活領域で民主主義の原則と実践が堅持され、男女の平等が認められ、持続的発展の成果の平等な分配が保障されるところの、公正・自立・平和のフィリピン」
 の実現のために奮闘する。(APL戦略書)
 その使命のために、APLは、
 「社会的諸関係と所有の関係の転換を通しての労働者の利益の前進と保護に向けて、フィリピンの労働者をさまざまな形態の組織に組織し、産業、部門、地域に沿ってそれらを拡大強化する。」(同)
 APLは社会変革のプロジェクトがAPLだけで行われるとは考えていない。実際、全フィリピン労働者の運動のための単一の労働組合構造の追求を促進する道具であると自らを認識している。この大統一のイニシアチブは、同様の原則のもとに活動する労働諸組織の、いまはまだ小さいが、いっそう強固な団結の上に築かれるべきである。そうした形成は、全フィリピン労働組合運動の支柱として役立つものであろう。
 最後に、社会を変革する闘争は、地方、全国、グローバルのすべての段階でたたかわれなければならないと信じる。そうして、労働運動もまた、地方・全国・全地球レベルでの有効な武器として労働者の連帯をつむぐ能力を発展させなければならない。

国際労連・アジア労働組合友愛会/World Confederation of Labor/Brotherhood of Asian Trade Unionists (BATU)

BATUはアジアの労働組合の地域組織で、アジアの労働者の福祉の向上を目的とし1963年に結成した。
 BATUはベルギーのブリュッセルに本拠を置く国際労連(WCL)に加盟している。国際労連(WCL)は全世界116カ国の144の自主的・民主的労働組合が加盟する国際的労働組合連合で、第三世界を中心に2600万人組合員をもつ。
 国際労連(WCL)は今日存在する最も古い国際的な労働組合で、キリスト教労働組合国際連盟(IFCTU)の組織名で1920年オランダのハーグで結成された。その組合員の宗教の多様性を尊重してキリスト教労働組合国際連盟(IFCTU)は国際労連(WCL)へと組織名を変えた。
 アジア労働組合友愛会(BATU)と国際労連(WCL)は人道的、倫理的、道徳的価値に奮い立ち、また世界中の男性、また同時に女性労働者の利益を保護している。とくに共同経営を追求する中で、生産過程における発言権を高め、結社の自由、自治と労働組合プルーラリズム(複数性)を尊重し、利潤ではなく、人間本位の労働条件をめざしてたたかう。私たちはいかなる差別も搾取も認めない。
 両組織は、政府、政党、権力ブロック、宗教や教会からの独立の立場を方針としている。国家から独立した労働組合のみがメンバーとして受入れられる。
 過去2〜3年、国際労連(WCL)加盟組織は、その正当性を問題としている新自由主義モデルの経済のグローバル化に批判的な態度をとっている。

組合活動
 国際労連(WCL)の産業別活動は以下の9つの国際産別部門に組織されている。公共サービス(INFEDOP)、教育(WCT)、交通(FIOST)、建設・木材(WFBW)繊維・被服(IFTC)、工業(WFIW)農業・食料(WFAFW)と事務職労働者(WFCW)部門である。
 アジア労働組合友愛会(BATU)のアジア労働組合連盟(AFTs)は、公共サービス(ASIAFEDOP)、教員(ACT)、事務職労働者(ABCW)、交通(ATF-TW)によって構成され、アジア労働組合連盟(ATF)の中に工業、農業、建設建築と被服繊維(ATF-MGI)が一括されている。

地域活動
 アジア労働組合友愛会(BATU)の組合員は12カ国、フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイ、カンボジア、香港―中国、台湾、韓国、パキスタン、バングラディシュ、インド、スリランカの14の加盟全国組織で構成される。これらの加盟組織とともに、またこれらの加盟組織を通じて、労働者の権利の調査、労働組合の運営方法、また新しい方法での労働組合の能力向上など数々の企画を実行してきた。アジア労働組合友愛会(BATU)の活動4年計画は人的資源の発展、組織強化、労働者の保護・発展、自立、社会発展、労働組合活動の強化、また女性の地位向上などである。
 アジア労働組合友愛会(BATU)は国際的労働組合組織の諮問機関の立場にある。

 民主的規約に従いアジア労働組合友愛会(BATU)は4年に一度開催される大会で幹事会を選出する。現在の運営委員会は議長と南アジア地域協力連合(SAARC)の4地域、アジア地域、NEA地域、組合活動と事務局長の4人の副議長で構成されている。
 次期アジア労働組合友愛会(BATU)大会は2005年中頃、また国際労連(WCL)大会は2005年12月を予定している。



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