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全労連第22回定期大会〜全労連議長あいさつ
全労連第22回定期大会(1日目)

全労連第22回定期大会・国際連帯のつどい(2006年7月26日、東京)

海外代表の発言

韓国・全国民主労働組合総連盟(民主労総=KCTU)
副委員長 キム・ジヒ

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 全労連の定期大会に際し、心からお祝いのごあいさつを申し上げます。
 労働者が主人となる世の中を作るため、全世界の労働者の闘いと努力は国や地域、また業種を越えて絶え間なく前進しています。
 私は、本日のこの場もそのような団結の意思を確認し、闘いを決意する貴重な場となるものと確信しています。

 私たち韓国の民主労総は今、新自由主義を前面に掲げた多国籍企業による横暴が決定的な「韓米FTA(自由貿易協定)」を阻止するため全力で闘い、これにストライキで対抗しています。韓米FTAは、単なる屈辱的な外交交渉というだけでなく、国家経済を根こそぎ破綻させるものなので、韓国民衆の生死をかけた闘いにならざるを得ないのです。民主労総は、この闘いの先頭に立っています。

 また私たちは、850万人もの非正規職の撤廃のための闘いと、非正規労働者の権利保障法を勝ち取るための闘いを繰り広げています。雇用不安と低賃金に苦しむ非正規職労働者の問題は、韓国社会の格差を深刻にしています。ですから、非正規職撤廃の闘いは、労働者の生存権の闘いであり、社会的差別を撤廃するための闘いとなります。

 このような闘いを私たち民主労総では、「世の中を変える闘い」と呼んでいます。
労働者の力で、労働者の望む世の中をつくろうとするものです。一体、いつまで労働者は生存権を奪われ、雇用不安や労災にさいなまれ、労働組合活動を弾圧されて犠牲となって黙って死んでいくのでしょうか。私たちは、労働者に未来の世の中を示し、そのために闘っています。その闘いこそが世の中を変える闘いとなります。

 全労連の仲間の皆さんとも積極的な支持と連帯で、ともに歩んで行きたいと思います。全世界的に新自由主義の構造調整と労働条件の悪化は、一国の問題ではなくなっています。南半球や北半球の国を問わず労働者への搾取はひどくなり、労働条件は下へ下へと「下へ向かっての競争(race to the bottom)」が進んでいます。
「労働の柔軟性」という名で解雇が横行し、失業が増えており、正社員は非正社員にされています。賃金は上昇しないのに、労働条件は厳しくなっています。多くの国で労働組合を結成することすら困難となり、労働組合の活動が認められている国でさえも組合活動への弾圧が強まっています。移住労働者は人種的偏見まで加わり、さらに酷い搾取と排外主義に苦しんでいます。

 このようなところから、いつにもまして国際連帯の強化と団結が要求されているのです。

 私たち民主労総は、全労連の仲間の皆さんの闘い、労働者と民衆のための原則的な闘いと活動に積極的な支持と連帯を送ります。
特に、戦争に反対し平和を守る皆さんの努力と、組合の組織力を高め、活動を強化しようとする皆さんの決意をよく知っています。
 労働者にとって、一番大事なのは団結であり、組織的な力です。
私たちは各国で具体的な闘いを前進させ、この闘いを世界的なネットワークに結び付けていくべきだと思います。皆さんの決意と活動に、私たち民主労総も共に連帯し、全世界の進歩的労働者の意思と活動も共に前進させていきたいと思います。

 本日は本当にありがとうございました。

 

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