2001年9月6日
全国労働組合総連合青年部
部長 嵯峨 猛
本日、未払い残業代の支払いや労働条件の改善を求めてたたかってきた東京西部一般労働組合白木屋分会が画期的な勝利和解をしました。今回の和解には、当該の労働組合だけでなく、モンテロ−ザで働いている全従業員に対する謝罪と未払い残業代の支払い、店舗の休憩室の実現等が含まれており、3人の粘り強いたたかいで2万人の労働者の労働条件を改善したことになります。今回の白木屋分会の勝利和解は、大失業時代、労基法違反が横行しているもとで働いている多くの青年労働者にとって大きな成果で希望を与えるものです。
この間のたたかいが明らかにしてきたように「白木屋・笑笑・魚民」等の居酒屋を経営するモンテロ−ザは、バブル崩壊以降、労働者の権利を知らない青年労働者を踏み台にして急成長をとげてきました。今回の和解は、同様の手口で青年労働者を踏み台にしている多くの企業に警鐘を鳴らすものです。
今回の勝利は、生活に不安を感じて立ち上がり、「おかしいことは、おかしい」「泣き寝入りはしたくない」とがんばって来た当該の若い女性3人を中心とする青年の勝利です。全労連青年部は、この白木屋分会のたたかいを@無権利状態の青年労働者を犠牲にして成長する企業を許さない取り組みAただ働き・不払い残業をなくすたたかいの一環として位置づけ、全国の仲間とともに奮闘してきました。また、昨年、渋谷をパレ−ドした2・9集会に代表されるように首都圏青年ユニオン、日本民主青年同盟、単産・地方の青年部等、様々な青年団体が力を合わせ、支援してきたことによる勝利であり、なかなか展望がみえない中で、一致する要求に基づいて、仲間と力を合わせてたたかえば、要求が実現できるということを明らかにした大きな成果だと確信します。
私たち、全労連青年部は、労基法違反で働かされている青年労働者の劣悪な労働条件の改善にむけて今後とも全力で奮闘していく決意です。
以上
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