2002年国民春闘ニュース NO.3

2002年2月7日

●医療改悪反対、有事法制許すな!
「雇用」「暮らし」「いのち」を守る国会前座り込み行動
第一次行動終結 3日間でのべ280人が参加

 5日から始まった全労連の「雇用・暮らし・いのちを守る」国会前座り込み行動は、7日で最終日をむかえました。時折激しい突風にみまわれた3日目の座り込みには全教、建交労、京都、福岡、千葉、東京などから50人が参加。3日間の総計でのべ280人が参加した行動になりました。
 昼集会には、衆院議運委院長を辞職した鈴木宗男氏の議員辞職を求め、昨日から国会前に座り込んでいる川田龍平さん(薬害エイズ訴訟元原告)が連帯挨拶。「国民が立ち上がることが必要」と力強く訴え、参加者一人一人と握手。
 参加者はこの行動を核心にし、職場・地域から壮大な運動で、春闘勝利をめざし奮闘する決意を固めあいました。

●主催者あいさつ 全労連・田中洋子副議長
国民総ぐるみの春闘を 燃えるような勢いで

 小泉内閣の「構造改革」が痛みを押し付けるばかりで、明るい見通しが全くないことが多くの国民にわかり始めている。田中外相を更迭したことで支持率が急落しているが、朝日新聞の調査によれば景気の悪化が不支持の最大の理由になっている。「痛みを我慢せよ」という小泉改革に、「もう我慢も限界」というのが国民の率直な気持ちではないだろうか。小泉首相は健保本人3割負担も、中小企業はどんどん倒れ、失業率は最悪を更新しつづけている。自民党をぶっつぶすというが、今まで自民党ができなかったことを全部やるというのが小泉内閣だ。
 いよいよ有事法制の包括法が国会に提出されようとしている。この本質は有事の備えではなく、アメリカの起こす戦争に国民を総動員するものだ。断じて許すことはできない。マスコミは「小泉vs抵抗勢力」と描いているが、「国民を苦しめる小泉改革vs国民の怒り」という構図だ。このままではどん底にもっていかれてしまうということを、一人でも多くの人に訴えることが情勢を切り開くカギだ。この座り込み行動を成功させ、労働者国民の怒りと要求を結集し国民総ぐるみの春闘を、日本列島燃えるような勢いで成功させよう。
(昼集会、終結集会では鈴木副議長が訴えました)

●連帯挨拶 川田龍平さん
国民みんなの大同団結で政治を変えよう

 昨日から座り込んでいる。国会議員でありつづけ、外務省に圧力をかけつづける鈴木宗男氏のような人が、国民の代表として国会議員でありつづける現実を変えたい。昨年、森首相を退陣に追い込むために私たちも座り込んだ。そのころから連合と全労連の共同が現実となり、私たちも一緒に行動した。労働組合の存在価値が今ほど問われている時はない。小さな違いに目をつぶり、労働組合が大同団結をすることが大事だと思う。
 97年にフランスとドイツでは当時の保守政権が公務員の大量首切りを強行した。労働組合は大規模なストライキで応え、これがその後の政権交代、中道左派政権の誕生につながった。一方日本は公務員にスト権がなく、野党の力は議会のなかで小さい。こういう中で労働組合が何のためにあるのか、どう立ち上がるかが問われているのではないか。
 今多くの若い人が考え、苦しんでいる。中高年の自殺は1日100人。この事態をひとり一人が本当の国益とは何か、外交とは何かを考え行動を起こすときだと思う。先週、名護市長選挙の応援にも行ってきた。銃剣とブルドーザーで奪われ建設された米軍基地をこれ以上広げようというのか。この沖縄と北海道に重要な影響力を持っているのが鈴木宗男氏だ。今厚労省前でも薬害ヤコブ病の原告団が座り込んでいる。国民が立ち上がるために大同団結してともにがんばろう。
(座り込み中、激励と国会報告を兼ねて、日本共産党より瀬古由紀子衆院議員、吉井英勝衆院議員、塩川哲也衆院議員、八田ひろ子参院議員、井上哲士参院議員があいさつし、たたかうなかまを激励してくれました)

●決意表明 全教・日高教 北野書記長
不況で仕事なく、この政治を変えよう

 春闘の時期は教職員にとって年度末、もっとも忙しい時期だが今年は違う。全労連が提起した「雇用・くらし・いのち」の課題はどれをとっても切実。高校生の就職内定率は63.4%、8万人の就職希望者が未定という深刻な事態。しかもすでに4万人が就職をあきらめている。雇用創出のため一緒にがんばりたい。差別選別の教育を許さないたたかいと結んで、くらし・いのちを守るため全力でがんばる。
(決意表明は、建交労・藤好中執、全教・鈴木中執、全労連九州ブロック・久間全労連幹事、京建労下京支部・山本組織部長、生協労連桑田委員長、千葉労連・山口副議長、東京労連岩倉事務局長からいただきました。また、連帯のあいさつを全建総連越智中執からいただきました。ありがとうございました。)


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