私たちは本日、たたかうメーデーの歴史と伝統を受けつぎ、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」のスローガンをかかげ、「雇用・くらし・いのち」守れ、有事法制許すなの固い決意のもと、第73回中央メーデーを、大きく成功させました。
大企業は、大リストラ、賃金引下げ、労基法違反の定期昇給凍結・削減など、労働条件の全面改悪を強めています。その結果、生活悪化にあえぐ労働者に絶えがたい苦痛を与え、労働者・国民の怒りを墳出させています。
いま、多くの労働者・国民は、リストラ反対雇用を守れ、賃金の底上げ、男女賃金格差の是正、パート労働者の均等待遇、失業者の生活保障、サービス残業根絶などの「働くルールを確立せよ」と決起しています。そして「大企業は社会的責任を果たせ」「地域経済守れ」と共同のとりくみを広げています。
小泉内閣は、政官業癒着の利権疑惑が次々と明らかになるなかで、支持率を急低下させています。これは、中小企業の倒産や失業者の増大、地域経済を深刻にする不良債権の早期処理、さらには医療大改悪、食の安全を脅かし国内農業を破壊していることなどに国民の不満が高まっていることのあらわれです。また、長期不況の打開・デフレ経済や雇用問題に何ら有効な対策をとることができない「小泉改革」の危険な本質を国民がみぬいてきたことにほかなりません。
小泉内閣は、今国会で有事関連3法案を成立させ、アメリカの戦争に国民を総動員し、日本を「戦争をする国」にしようとしています。私たちは断じてこのような企みを許すわけにはいきません。
今こそ、憲法・教育基本法の改悪、メディア規制法制定をねらい、国民生活を破壊する小泉内閣を退陣に追い込もうではありませんか。
利権と腐敗・疑惑にまみれた白民党政治に終止符を打ち、個人消費を回復させ、日本経済を民主的に再生し、平和と民主主義を守る方向へ政治の流れを大きく変えるチャンスです。
21世紀が、戦争も核兵器もない、真に日本とアジア、世界の平和の世紀となるよう力をつくしましよう。そして、男女が平等に誰もが人間らしく働き、安心して生きることのできる社会への確かな展望をきりひらくため、力をあわせましょう。
第73回メーデーの成功を力に、世界の労働者と連帯し、意気高く、前進しようではありませんか。
働くものの団結万歳!
第73回中央メーデー万歳!
2002年5月1日
第73回中央メーデー集会