STOP!有事法制5・24大集会宣言

 日本国憲法前文は「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」と述べています。いま、小泉内閣はこの決意を放棄し、国民の基本的人権を制限し、再び戦争に強制動員するための法案を成立させようとしています。私たちは、戦争の惨禍を繰り返す有事法制に反対し、全国各地の広範な人びとの声を集めて明治公園に結集しました。

 1999年、私たちは日米新ガイドラインにもとづく周辺事態法の制定に反対して運動しました。いま国会に提出されている「武力攻撃事態法案」や、2年以内に整備を完了するという個別の事態対処法案など有事法制整備の目的は、周辺事態法の発動を想定し、日本がアメリカの戦争に積極的に加担していくことを前提としています。

 私たちは、過去の侵略戦争の反省に立って平和憲法を制定し、世界のどの国とも戦火を交えることなく今日まで過ごしてきました。このことは憲法の掲げる平和主義こそ、日本の安全の最大の拠りどころであることを証明しています。政府自らが禁止する「集団的自衛権」の行使に公然と道を開く有事法制整備は、日本の平和と安全にとって極めて危険な選択といわざるを得ません。

 私たちは、本集会の名において、政府に対し直ちに有事法制整備を断念して法案を廃案にするよう強く求めます。  何よりもいのちと人権を尊重し平和な暮らしを大事にします。  広範な人びとと共同し、平和なアジアと世界を創っていきます。

以上、宣言します。

2002年5月24日 ストップ!有事法制5・24大集会


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