7・9最賃デー/29人がハンストを決行

写真 7月9日、全労連、国民春闘共闘、公務労組連絡会は、「第5次最賃デー」「公務労組第2次中央行動」を実施、1500人が参加し、最賃闘争と人勧闘争を結合した取り組みを行った。

 行動のスタートは、霞ヶ関界隈3箇所(厚労省前、財務省前、総務省前)と池袋駅東口、後楽園駅前、計5ヶ所における早朝宣伝からはじまった。各単産や東京地評から100人以上の役職員が参加した。並行して、厚生労働省前では、取り組みの目玉であるハンスト座り込みが朝8時から開始された。神奈川労連本部役員と青年部、それに全労連役員、千葉労連などから29人の仲間が参加し、最賃の全国平均額「664円」にちなんで、朝8時から、夜7時4分まで、664分間(11時間4分間)のハンストを決行した。24人が参加した神奈川労連は、「最賃答申引き下げ、マイナス人勧は禁じ手だ 憲法25条を実現しろ!」と書かれたおそろいのオレンジのTシャツを用意し、中央や他県からの参加者にも提供、座込み行動をリードした。

 厚生労働省前では、宣伝音だしと兼ねて、ハンスト座り込み出発集会を開催。ハンスト参加者によるエール交換、パート・臨時労組連絡会による最賃リレートークと続き、昼休みには、厚労省と隣あわせの人事院前に1200人以上の公務労働者が結集し、2台の宣伝カーを使って、最賃・人勧課題でのエールを交換した。


「許すな!賃下げ悪循環」と総決起集会、請願デモ

 午後2時過ぎに、「マイナス勧告阻止、最賃引き下げ、民主的公務員制度の確立を、許すな!賃下げの悪循環7・9中央総決起集会」が日比谷野外音楽堂でひらかれた。主催あいさつで全労連の熊谷金道議長は、民間と公務との賃下げの悪循環を断ち切り最賃、人勧、公務員制度改革を三位一体で取り組もうと訴えた。朝のNHKニュースで「今年の人事院勧告もマイナスか」と報道されたことから、参加者の緊張が高まるなか、公務(国公労連・裁判闘争原告、全教)、民間(JMIU)、地方(神奈川)の各代表がたたかう決意を表明し、集会後、国会請願デモを実施した。

 ハラペコ参加者を激励。最後も官民一体でカウントダウンのシュプレを唱和

 夕方5時からは、厚労省前ハンスト激励、最賃リレートーク2と、ハンスト座込み行動終結集会が、7時4分まで連続して行われた。仕事を終えてかけつけた全印総連の青年が参加者を激励し、雪印の労働者のフォークデュオ「スノー・クリスタル」と東京歌声の大熊氏が、歌声で参加者を励ましてくれた。

 行動のまとめあいさつした全労連の西川征矢副議長は、「最賃と人勧の課題で力を合わせ取り組んで大きくアピールすることができた」とのべた。全国一般の大木寿委員長は、「この座り込みに大変感激。誰もが、明日を生きていくために元気が出る賃金を実現しよう」と訴えた。ハンスト参加者の神奈川土建の蜂谷さんは、「お腹がすいて帰りたいと思ったが、最後まで参加してよかった」、神奈川県国公の小笠原さんは「どっかで賃下げの輪にくさびを打ち込まなければと思っていた。最賃と人勧と一体になった取り組みは画期的」とのべた。最後に、神奈川労連の水谷事務局長が、「有事法制が強行され、働くルールが壊されようとしている。最賃、雇用、社会保障など国民の暮らしと平和破壊に、共同を広げ、反撃しよう」とよびかけ、参加者全員で厚労省に向けカウントダウンのシュプレヒコールを行い、行動を締めくくった。



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