第75回中央メーデー宣言

 私たちは本日、たたかうメーデーの歴史と伝統を受け継ぎ、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」のスローガンをかかげ、第75回中央メーデーを大きく成功させました。

すべての労働者・国民のみなさん!

 小泉内閣は、アメリカのイラク侵略戦争と軍事占領を支持し、はじめて戦場に自衛隊を派兵し、公然と日本国憲法を蹂躙しました。そしてイラクでの「日本人人質事件」は、あらためてこの戦争と占領の「大義」に根本からの疑問をなげかけ、その不法性を明白に示しました。小泉内閣は、国会でも戦時体制づくりにむけ、国民の基本的権利を制限する有事関連7法案の成立を狙い、憲法改悪にむけて具体的な準備作業を加速させています。

 さらに小泉内閣は、年金制度の歴史的な大改悪法案を国会に提案しました。「掛け金が高すぎて払えない」「こんな低い年金では生活できない」という今でもひどい年金制度が改悪されれば、日本の社会保障制度の土台が崩され、国民の生存権が根底からおびやかされることになります。

 私たち労働者・国民の生活悪化も、もはや我慢の限界をこえています。小泉内閣の主張する「景気回復」にはほど遠く、リストラ・「合理化」、賃金切下げ、長時間・過密労働、不払い残業が横行し、雇用・失業問題は依然として深刻なまま放置されています。

 すべての労働者・国民のみなさん!

 社会進歩と平和をめざす闘いの前進は、内外情勢の激動を示唆しています。

 04春闘では、財界が主張する「春闘終焉」論を打破って昨年を上回る賃金回答を引き出し、引続き粘り強く闘っています。また年金改悪反対闘争でも、100万人以上が参加した4・15ストライキ・統一行動、自治体の過半数をこえる議会決議・意見書採択など、将来不安をかかえる圧倒的国民の共感を得て中央・地方で多様な共同の取組みがひろがっています。「労働者に犠牲を押付けながら高利潤をあげている大企業は社会的責任を果たせ!」「くらしも平和も脅かす小泉自公政権を変えよう!」という様々な闘いが全国各地でうねりのようにひろがり、参議院選挙での政治革新へと運動を発展させています。

 イラク侵略戦争と軍事占領に反対する国内外の闘いでも、スペインをはじめ各国軍隊の撤兵が相次ぎ、アメリカの横暴を許さず国際紛争を平和的に解決させようという世論と運動は世界の主流となってきています。

 本日の第75回中央メーデーの成功を力に、「「年金改悪反対、雇用をふやせ、憲法改悪を許すな!」の国民的世論を高めようではありませんか。世界の労働者と連帯し、意気高く運動を前進させましょう。

 働くものの団結万歳!
 第75回中央メーデー万歳!

 2004年5月1日
 第75回中央メーデー集会



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