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【談話】第166通常国会開会にあたって

2007年1月25日
全国労働組合総連合
事務局長 小田川 義和

1. 本日、6月23日までの150日間を会期とする第166通常国会が開会した。
 今国会は「小泉『構造改革』路線の継承」「改憲」を掲げて誕生した安倍政権にとって、初の本格的な国会となる。
 安倍首相は年頭所感で「教育改革」「社会保険庁改革を含む社会保障改革」「改憲を含む集団的自衛権行使のための法的整備」の3点を強調した。とくに「改憲問題」を参院選の争点にあげ、今国会では改憲手続法=国民投票法案を憲法施行60年の5月3日までに成立させるとしている。このような改憲策動を何としても阻止しなければならない。
 また今国会が「労働法制国会」と称されるように、残業代ゼロ、タダ働きを合法化する「ホワイトカラー・イグゼンプション」の導入を狙う労働基準法改悪をはじめ労働法制改悪案の提出が予定されている。均等待遇、賃金底上げなど、「格差是正」にとって不可欠な「パート労働法」、「最低賃金法」の改正案も提出が予定されており、不充分さの修正を求める改善要求を掲げながら、実効あるものとして成立をめざすことも重要である。

2.小泉「構造改革」路線によるこの5年間、市場万能論による新自由主義政策と行き過ぎた規制緩和策によって、国民の8割が「格差が広がっている」と訴え、7割が「生活に不安を感じる」など、「格差と貧困」が一層拡大している。
 「小泉『構造改革』路線の継承」を表明しながら、郵政造反議員の復党や「金」をめぐる相次ぐスキャンダル事件に安倍政権内閣への支持率は急落し、政権の求心力に翳りを見せている。また財界・大企業が固執する「ホワイトカラー・イグゼンプション」も、この間の労働界やマスコミ、国民の強い反対世論の前に国会提出さえ、困難な状況も生まれている。

3. 全労連は、07春闘で「守ろう憲法・平和、なくそう格差と貧困、つくろう安全・安心な社会」をスローガンに掲げた。
 このスローガンのもと、国民投票法案をはじめ憲法改悪など「戦争国家体制」づくり、改憲のための法案成立を許さず、労働法制改悪をはじめとする「労働ビックバン」構想を打ち砕くため、労働組合・国民諸階層との共同を広げ、労働者・国民本位の政治転換にむけた「反転攻勢の年」のたたかいを作り出すため、総力をあげて奮闘する決意である。

以上

 
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