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内閣総理大臣 安倍晋三 様

2007年2月6日
全国労働組合総連合
事務局長 小田川義和
女性部長 柴田真佐子
〒113-8462東京都文京区湯島2-4-4
TEL03-5842-5611

柳沢厚労相の「再度の暴言」に抗議し、大臣を罷免せず、擁護しつづけることに抗議します

 2月6日、柳澤伯夫厚生労働大臣は、記者会見で政府の少子化対策に関連して「若い人たちは結婚したい、子どもを二人以上もちたいという極めて健全な状況にいる」と発言しました。この発言は「子どもを二人以上うまなければ不健全」とも受け取れるものであり、先の「女性は産む機械」発言を思い起こすとき、やはり同種の発言であるといわざるをえません。
 柳澤大臣は、島根県松江市内で開催された自民党県議の集会で、出生率の低下にふれた際、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と発言し、多くの国民の怒りが柳澤大臣の辞任・罷免を求め、大臣は発言が不適切であったことを陳謝されたばかりです。6日の発言は、柳澤大臣の根深い女性は出産のための道具・出産して一人前という考え方のあらわれです。こうした考え方を持つ厚生労働大臣が、「少子化対策」の行政の長として任をまっとうできるとは到底考えられません。
 こうした大臣を擁護しつづける安倍首相の姿勢も問われるべき問題です。

 全労連女性部は大臣の罷免を求めるとともに、少子化対策の観点からも、労働法制改悪を中止、憲法遵守の施策展開を求めます。柳澤大臣を罷免し、政府が、男女平等と女性の地位向上、生活と仕事の両立など、労働者が人間らしく生き働く環境の整備に全力を挙げるよう求めます。

 
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