自由法曹団幹事長・鷲見賢一郎弁護士
貧困と格差憲法、平和と民主主義の問題について述べたい。はじめに派遣法抜本改正と裁判闘争について報告する。道なかばではあるが世論変えてきたことに私たちは確信を持っていい。東京新聞に四日間派遣関係の記事が掲載された。私たちの主張が反映している。記事には全労連や自由法曹団の写真が掲載されている。世論と運動が反映したものだ。東京新聞だけでなく、朝日新聞などにもJMIUや首都圏青年ユニオンの記事も掲載されている。 次に裁判闘争だが、いすゞ、日産、パナソニックなど全国で60たたかわれている。解決したところもある。松下プラズマディスプレイ裁判でとんでもない判決が出されたが、派遣法抜本改正と裁判闘争を車の両輪にしてたたかうことが重要だ。派遣労働者の賃金は正規の半分、労災は不十分 何年働いても賃金は上がらず、景気調整弁とされている。かつての正規社員がやっていた仕事を今は非正規が同じ仕事をしている。これは正社員の将来も予測させる事態である。派遣法抜本改正と裁判闘争勝利のために均等待遇が重要だ。 次に、憲法・民主主義の問題。名護市長選挙の勝利に喜んだ。普天間撤去をいいながら実現できずに鳩山内閣が退陣した。衆議院比例定数80削減を民主党は言い続けている。自衛隊の海外での武力行使阻止、派遣法抜本改正などを要求する国会での少数の声をなくすとんでもないもので、削減反対の声をあげよう。