全労連第25回定期大会によせられた海外友好組合からのメッセージ
(16カ国19組織2国際・地域組織 メッセージ到着順に掲載)
米電気・機械・無線労働組合(UE)
事務局長、役員、代議員のみなさま。
米電気・機械・無線労働組合の組合員を代表して、みなさんに連帯のあいさつを送ることができるのは大きな喜びです。全労連第25回定期大会は、刺激に満ちて生産的な討論の機会であるとともに、日本の労働者の権利を守り、複雑な日本の政治情勢に対応し、日本政府に過去の新自由主義政策と決別し労働者のためになる政策を求める運動方針を決定する場となることでしょう。
全労連大会は危機が重なっているときに開催されています。世界中で、強欲さのみに基づいた経済政策の結果に日々直面し、それらは地球温暖化、食糧やエネルギー危機という形で表れています。日米両政府によって新自由主義政策が引き続き実行され、貧困が拡大し、生活・労働条件が悪化し、社会サービスやインフラが壊され、戦争によって社会が不安定になっていく一方で、一部の富裕層が利益を上げています。
私たちは、進歩の過程において大企業の攻撃と戦争政策に屈服しなければならないという通説は受け入れません。米国で活動する私たちは、政治家たちの進歩的メッセージが今までのパターンの政治に埋もれてしまい、前政権の新自由主義政策が継続されていることへのみなさんの失望を共有しています。今こそ本当の変革が求められます。平和、民主主義とよりよい社会の実現のために、全労連大会のスローガンの内容を世界中の労働組合や社会運動と共に実現する運動に、私たちも加わります。
UEと全労連は多くの目標と大志を共有しています。両組織の組合員はともに生活の質の向上と平和を求めています。そして非正規労働者の拡大など多くの共通する問題にも直面しています。非正規労働者センターのたたかいを通じた日本の非正規労働者の権利を守り組織する全労連のたたかいを称賛し、最も搾取されている非正規労働者の権利を守るたたかいで協力したいと考えます。
さらに、UE組合員のたたかいに代え難い支援と支持をしてくださった全労連に心から感謝します。特に、全労連の組合員がニュージャージー州の職場を訪問し連帯を表明したことで協約を勝ち取ることができた菱プラスティック社のたたかいへの支援に感謝します。
全労連と加盟組織との長く続く連帯は、毎年強化し続けています。今春、みなさんの代表団を核不拡散と廃絶をめざしたNPT再検討会議ニューヨーク行動に向かう途上、シカゴとピッツバーグに迎えたこと、また目前に迫った原水爆禁止世界大会と全労連行事に長年の平和運動家でもあるマリー・ロウシュUE全国幹事を派遣することは私たちにとって大変な名誉です。
地球半周分の距離を超え、みなさんと心は共にあり、共にたたかいに立ち上がります。
連帯を込めて。
ジョン・H・ホービス 議長
ブルース・J・クリップル 書記長
ロバート・B・キングスリー 組織局長
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