2002年国民春闘共闘情報
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第16号  2002年3月12日

都が公園使用の「抽せん」強行

 中央メーデー実行委   撤回求め抗議行動など確認

 第73回中央メーデー実行委は、8日に東京都建設局が代々木公園使用の「抽せん」を強行したことをうけて、同日夜、第3回実行委員会をひらき、今後の対応について協議し、都に対して不当な「抽せん」の撤回を求める抗議行動を強め、ひきつづき代々木公園の使用を要求していくことや、「会場使用取消し」を求める裁判闘争などを確認しました。あわせて、亀戸中央公園の使用を申請する予定です。
 1967年の開園以来、都はナショナルセンターの中央メーデー会場として37年間、代々木公園を優先使用させてきました。ところが今回は使用方法を変更すると通告。中央メーデー実行委員会のほか、連合加盟の地方組織(東京地公労)も使用申請しているという理由でした。
 中央メーデー会場の使用決定で「抽せん」が行われたことは一度もありません。
 実行委は、
 1)開園以来の歴史をふまえるべきではないか、
 2)昨年は何の支障もなかったのに、なぜ方法変更するのか、
 3)申請が競合した89年〜昨年は「抽せん」を行わず、なぜ今年から方法変更するのか

――などの点を追及し、従来の見解にもとづき使用を認めるよう再三求めてきましたが、都側から納得できる回答はなく、責任者である建設局長との交渉も拒否され、実行委不在のまま8日に「抽せん」が強行されたものです。
 討論を受けてあいさつした藤枝辰博代表委員(東京春闘共闘)は、「不当な弾圧をひろく都民に訴えながら、共同をひろげ多数の参加をかちとり、歴史に残るメーデーを成功させましょう」と呼びかけました。

「医療大改悪反対」「春闘勝利」をかかげ

 日本医労連 決起集会に2000人

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 日本医労連は8日、日比谷野外音楽堂で「3・8医療大改悪反対、春闘勝利中央行動・決起集会をひらきました。「いのち・健康優先の政治に」の横断幕をかかげた北海道の代表ら全国から白衣の看護婦さんを中心に2000人が参加し、集会後、国会に向けてデモ行進しました。
 集会は「あしたがあるさ」ナースバージョンの合唱ではじまり、田中千恵子委員長が主催者あいさつ。政府がすすめる医療抜本改悪は「貧乏人を病院から締め出すもの」ときびしく批判しました。基調報告の前川昌人書記長は「職場のなかまの要求実現のために、患者と家族の願いを実現するために、17万5000組合員の力を結集し、全国各地で共同を広げ、安全でゆきとどいた医療と看護の実現を求め、廃案めざしてたたかいます」と強調。「経営者には賃金引上げ、医療と看護の確立をめざす具体的な改善、夜勤体制の改善・夜勤協定の締結や労働時間短縮などの要求に真摯な対応を求め、来る13日回答指定日と14日の第1次統一行動を力いっぱいたたかおう」と訴えました。
 小沢和明日本共産党衆院議員が国会報告、保団連、航空労組連の代表とともに、全労連・春闘共闘から坂内三夫事務局長が連帯あいさつ。「医療改悪反対、雇用・くらし・いのちを守る4・12国民総行動・統一ストに、全国各地でみなさんの総決起を」と呼びかけました。
 参加者は立ち上がって、「医療大改悪法案を廃案にせよ」「大幅賃上げを実現しよう」「看護婦を増やせ、夜勤を減らせ」「国立病院の統廃合・移譲反対」「有事法制をゆるすな」などとシュプレヒコールを繰り返しました(写真)。



パートの賃金が低いのは、ダメ!

 3・7パート春闘中央行動に250人 

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 パート・臨時労組連絡会と東京春闘共闘、商サ連の3団体は7日、都内で「02春闘3・7パート春闘中央行動」を展開しました。生協パートのなかまをはじめ全国各地から250人が参加し、早朝宣伝から、経営者団体などへの要請行動、午後の厚生労働省前座り込み集会、銀座に向けてのパート春闘大行進、有楽町マリオン前宣伝行動などの終日行動に、パフォーマンスを交えて大奮闘しました。
 お昼の厚生労働省前。商サ連の報告集会では、生協労連の桑田富夫委員長、全労連全国一般の大木寿書記長らがマイクを握って、「小泉内閣の構造改革・規制緩和で大型店をはじめ卸・小売業がメチャメチャになっている」と批判。「パート労働者の労働条件改善を」と訴えました。(写真)
 パート春闘リレートークは、下町から駆けつけてくれたチンドン屋さんの大演奏でオープン。リレートークがつづき、「時給をせめて1000円にしてほしい。1000円でも200万円稼ぐには2000時間も働かなければならない」(首都圏青年ユニオン)、「雪印食品は規定がないからとパート退職金さえ出そうとしない。せめて慰労金だけでも出せ、という声をあげていきましょう」(福岡コープ生協労組)、「コンビニに働く青年が、社会保険は金が掛かるから受けたくないという。こういう人たちと手をつなぎ、最低時給1000円などを求めて行動しましょう」(東京パートネットワーク)と訴えました。
 有楽町マリオン前であいさつした全労連の小林洋二議長は「パート労働者は正規労働者の半分以下の賃金で働かされている。人権侵害だ。堂々と胸をはって均等待遇、賃金底上げ、人権をこの春闘でかちとろう」と訴えました。