加重が7,027円、2%キープ
「4月末決着」で回答引出し、上積み
4月下旬の回答の特徴について
2002年4月30日●2002年国民春闘回答集計センター
産業別・単産別総括表
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1万円以上の回答
1.春闘回答集計センターは4月26日、2002年国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇など)各単産と地方共闘より「4月末決着をめざす第3次統一行動」前後の回答を中心とする第6回目の報告を受けた。この間に回答報告があったのは33単産・部会中の27単産と8地方共闘である。
2.回答+妥結状況は各々集計表のとおりで、その特徴はつぎのような諸点である。
(1) |
登録組合数 |
950組合 |
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(2) |
回答組合数 |
416組合 |
引出し率 |
43.8% |
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うち2次回答以上 |
116組合 |
上積み率 |
27.9% |
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うち前年実績以上 |
76組合 |
回答数の |
18.3% |
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妥結組合数 |
165組合 |
解決率 |
17.4% |
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(3) |
単純平均 |
416組合 |
5,776円 |
同率 |
1.88% |
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前年同期 |
495組合 |
6,695円 |
同率 |
2.19% |
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前年同期比 |
|
− 919円 |
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−0.31P |
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加重平均 |
11.1万人 |
7,027円 |
同率 |
2.00% |
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前年同期 |
14.0万人 |
7,634円 |
同率 |
2.25% |
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前年同期比 |
|
− 607円 |
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−0.25P |
(4)4月下旬の傾向について
前週は、23―25日に各単産が「4月末決着をめざす第3次統一行動」を配置し、回答引出し、上積みを求めて産業別闘争に立ち上がった。各単産・単組が集中団交をとりくみ、全証労協と銀行労連が初回答を引出した。また、建交労・運輸、全労連全国一般、広告労協、日本医労連と、地方登録の各組合などが新規回答を引出した。総じて中小労組の新規回答には「ベアゼロ」や超定額がめだっている。また、この間のたたかいによって、主力組合を中心に上積みがはかられ、計116組合が第2次〜第6次の上積みをかちとり、165組合が妥結した。産別として解決の方向に向かっているのは、出版労連、地方マスコミ(新聞)、全倉運と検数労連である。このほか、JMIU、化学一般労連、同・紙パ、自交総連(自教)、建交労・運輸、広告労協などでも妥結する組合が増えている(検数労連は別に「合理化」問題あり)。
しかしながら、回答引出し率は44.1%でいまだ過半数に達せず、妥結組合も2割に届かないという、きびしい状況で推移している。こうして、単純平均は5776円、1.88%、一人当たりの加重平均は7027円、2.00%となり、前週に比べ若干の減少傾向を示したが、加重平均は2%をキープしている。
(5)前年同期水準との比較では単純平均で−919円、加重平均で−607円各々下回っている。単産別に見ると、比較可能な26単産中、賃上げ額がプラスになっているのは全農協労連、建設関連労連、通信労組(+-0)の3単産で、これまでプラスでがんばっていた生協労連はマイナスに転じた。全労連繊維と建交労・運輸も若干のマイナスで踏ん張っている。
(6)これまでの最高額は広告労協の組合の17,800円。前年実績額との比較で、京都生協労組(生協労連)の1890円は前年がマイナスだったこともあって+16919円である。回答次数では朝日新聞労組(地方マスコミ)が第6次の上積み、大泉製作支部(JMIU)と医学書院労組(出版労連)が第5次の上積み回答を引出している。「1万円以上」の回答は計34組合となった。
3.他団体の賃上げ集計結果について
1) 4月17日現在、連合の第4回集計(修正版)の回答+妥結状況は以下のとおり。
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妥結組合数 |
加重平均 |
単純平均 |
集計方式 |
組合数 |
人数(万) |
金 額 |
率(%) |
昨 年 |
率(%) |
金 額 |
率(%) |
昨 年 |
率(%) |
平均賃上げ |
523 |
126.2 |
5,475 |
1.76 |
6,070 |
1.97 |
4,673 |
1.61 |
5,274 |
1.85 |
35歳P |
42 |
10.5 |
|
|
|
|
5,762 |
2.03 |
5,898 |
2.08 |
30歳P |
40 |
11.8 |
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6,803 |
2.50 |
6,814 |
2.51 |
2) 4月17日現在、日経連労政部調べの回答+妥結状況は以下のとおり。
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回答+妥結 |
加重平均 |
単純平均 |
集計方式 |
社 数 |
人 数(万) |
金 額 |
率(%) |
昨 年 |
率(%) |
金 額 |
率(%) |
昨 年 |
率(%) |
大手企業 |
149 |
- |
5,279 |
1.59 |
6,259 |
1.89 |
5,565 |
1.6 |
6,277 |
1.95 |
メーデーを成功させ、5月闘争に立ち向かおう
4.今後のたたかいについて
国民春闘共闘は25日、第6回常任幹事会をひらき、02春闘の到達点を確認するとともに、第73回メーデーを成功させ、賃金闘争を粘りづよく追求し、医療大改悪・有事法制・個人情報保護法など悪法阻止のたたかいを大きく盛り上げていくことを中心とする「5月闘争」の強化を確認した。あわせて、雇用確保・リストラ阻止の課題では、全信労船橋信金労組、全損保3つの争議、NTT・通信労組のたたかいを全体で支援しながら勝利を勝ち取っていくことを申し合わせた。
賃金闘争は、4月の最終段階を迎え、各単産・単組のなかには、春闘要求を解決してメーデーに望もうと、ギリギリまで団体交渉を設定している組合もある。しかしながら、現時点では約8割の組合がメーデーを超えて5月にたたかいを持ち越さざるを得ない状況である。金融・保険や私学の春闘も連休明けから本格化する。JMIU、建交労・運輸、民放労連などは夏季一時金闘争に移行し、未解決を包んだたたかいを準備中である。
第73回中央メーデー(亀戸中央公園)は、会場問題をめぐり東京都側の不当な行政処分について提訴したところである。歴史と伝統の中央メーデーを来年以降、代々木公園で開催できるよう、各々組合員の願いと要求を総結集し大規模な参加をかちとりましょう。5月3日の「憲法集会」も中央・地方で大きな成功をかちとりましょう。
(以 上)
<次回集計・調査のお願い>
GWと中間的総括のため変則的になります。
1.パート賃上げ・企業内最賃&諸要求獲得状況調査(全単組対象)
・報告集中=4月30日〜5月2日(木)中 ・発表=連休明けの予定
2.第7回賃上げ回答集計(登録組合)
・報告集中=5月15日〜16日(木)午前中 ・発表=17日(金)の予定
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