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パート賃上げ､育休､介護、雇用・定年延長…
｢ベアゼロ｣下で５６８組合が成果
０２春闘「パート賃上げ･最賃･時短･諸要求獲得状況」の中間集約について
２００２年５月１０日集計 ●国民春闘共闘委員会
［集計結果の概要］
国民春闘共闘はこのほど、「パート賃上げ・最賃・時短・諸要求獲得状況調査」を中間集約しました。各単産からの報告は一覧表のとおりで、１５単産・部会からのべ５６８組合の獲得状況が報告されました。「ベアゼロ」「賃下げ」攻撃や出口の見えないデフレ局面のなかで、前年同期（１１２１組合）の半数、５０.７％の水準にとどまるなどきびしい実情が明らかになりました。但し、この時期、倒産や賃下げ対策に追われ、獲得状況の集約が不十分な単産があることを考慮する必要もあります。
［要求課題別］
育児休業制度の新設・改善が３０組合（全農協労連、出版労連、民放労連など）、介護・看護休業の新設などが１９組合（出版労連、民放労連など）で、各々前年同期を上っているのが特徴です。また、雇用保障・定年延長・退職金増額が７０組合で、前年実績に迫る成果をあげました。これらの背景には、男女共同参画社会、雇用不安という情勢や要求の切実さなどがあります。このほか、パート賃上げを７４組合（生協パート、全国一般、出版労連、医労連など）、企業内最賃・最低保障賃金が９２組合（建交労、全印総連、出版労連、医労連など）や、労災上積み補償・安全衛生が３１組合（ＪＭＩＵなど）となっています。
労働時間関係では６０組合が成果をあげました。うち週休２日制が６組合（全農協労連・単協、医労連）で、これも前年を上回っています。休日・休暇増も２５組合（ＪＭＩＵ、出版労連、民放労連など）と前年に近い成果をあげました。残業関係（医労連、全農協労連など）が１９組合あり、その他の時短と所定の短縮は少数にとどまっています。
全農協､建設関連､全国一般､映演共闘が前年上回る｡
［単産･地方別］
全体として５５０組合も減少したのは、例年１００組合以上の成果を報告してくる建交労、自交総連、ＪＭＩＵ、生協労連などが、今年はこの時期に倒産や賃下げ対策に追われ、獲得状況の集約に手が回らないという実情があります。また、昨年は月例賃金で「ベアゼロ」などガマンを押し付けた分、他の要求で譲歩するという経営側の姿勢が見られましたが、今年はそれも限界になっていることを示しているようです。こうしたなかで、前年同期水準を上回る成果を上げて奮闘しているのは、全農協労連の計７１組合（前年同期は１９組合）、建設関連労連が１０組合（同０）、全労連全国一般が１１組合（同１０）、映演共闘が２組合（同０）で、検数労連も同数（全国２組合）の成果を上げました。 ［最終集計は６月末の予定です］
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