2003年国民春闘共闘情報
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第27号  2003年3月19日

 

米はイラク攻撃するな

18日 全労連など緊急集会  戦争許さない運動広げよう

 米国のブッシュ大統領がイラク攻撃の最後通告を行った3月18日、「アメリカはイラク攻撃するな 有事法制反対 3・18緊急中央集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。全労連、安保破棄中央実行委員会、新婦人、日本平和委員会など7団体が主催。2500人の参加者は攻撃中止を求める運動を強化することを確認し、米国大使館前を通り国会までデモ行進しました。
 「日本の恥 小泉」「アメリカは戦争やめよ 平和のルールを守れ」「罪のないイラク市民を殺すな」などの横断幕やゼッケンをつけた参加者を前に、主催7団体の代表があいさつしました。全労連の熊谷金道議長は「国内外の反戦の声を無視した暴挙。怒りをもって抗議する」と強調し、米国に追随する小泉政権も厳しく批判。「戦争を許さないという運動を緊急に大きく広げよう」と呼びかけました。
 原水協の若者らは「ブッシュ大統領の演説は理屈が通らないし理解できない。命より大切なものはないはず。人殺しに正義なんてない」と訴えました。情勢報告した日本共産党の小池晃参院議員は、国連決議なしの武力攻撃は明白な国際法違反と指摘。「ブッシュ大統領はイラクを悪の枢軸というが、世界からみれば米英こそ悪の枢軸ではないか」と批判しました。
 すべての職場・地域で抗議、要請、決議、集会などを行い、3月21〜23日に大規模な宣伝行動や各種集会を開催することを確認。攻撃が始まった場合にはストを含む一斉抗議行動に取り組むことなども決めました。


イラク戦争反対など「国会座りこみ」400人

19日 アメリカ大使館に要請、マリオン前宣伝行動など終日行動

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 3月19日、全労連、国民大運動、中央社保協、有事法制反対連絡センターなどの呼びかけで行われた「国会前座りこみ行動」には、全国から400人が参加しました。
 主催者あいさつに立った全労連熊谷議長は、「アメリカの武力によるイラク攻撃は国連憲章にも、国際法に照らしても、なんら道理も法的根拠もない。ブッシュ大統領も小泉首相も攻撃をする根拠を示せない。まだストップすることは出来る。国民世論は80%が反対だ。運動を広げ、声を上げよう」と訴えました。
 昼集会には、国公労連・自治労連・生協労連・JMIU・年金者組合・東京土建など、また全日本民医連、中央社保協、全生連、千葉・長野社保協、保団連などが参加し、歩道いっぱいになりました。
 日本共産党国会議員からは、春名直章・藤木洋子衆議院議員、八田ひろ子参議院議員が国会報告を行い、寒風のなかで座り込む参加者を激励しました。昼の集会では、たまたま通りかかった外国の人が「集会に参加していいのか。サイン(署名)もしたい」と足を止め、2名が署名していきました。
 座りこみの参加者60名がアメリカ大使館に「イラク攻撃するな」の要請書を持って「抗議要請」を行いました。また、年金者組合は「給付削減につながる年金の凍結は解除するな」と、約100人が座り込みに参加し議員要請するとともに、早朝から多くの組合員が衆議院厚生労働委員会を傍聴しました。こうしたなかで、0.9%引下げ法案は自民、公明、民主などの賛成多数で可決されました。
 座りこみ終了後、5時から有楽町マリオン前で「アメリカはイラクを攻撃するな」「国連憲章を守れ」と緊急の宣伝行動を50名で実施しました。署名の画板前には足を止めて署名をする人が後を絶たず、「署名用紙をください。帰ってみんなに呼びかけたい」と言って用紙を抱えて帰る人も。1時間で303筆を集約しました。東京地評議長をはじめ、全労連女性部長などが訴え、参加者みんなが弁士になり「私の子どもの名前は、平和を願って付けた」「ミサイルの先には家族がいる、団欒がある。決してミサイルで破壊してはならない」など、自分たちの暮らしと関わる訴がつづきました。


 北海道  戦争に「ノー」札幌でも市民団体 抗議の声

 「国連が果たさなかった役割をわれわれが成し遂げる」。米国のブッシュ大統領がイラクのフセイン大統領に対して最後通告を行った18日(日本時間)、札幌市内でも市民団体が武力行使反対を訴え、抗議行動を繰り広げた。イラク攻撃が間近に迫り、市民から憤りと不安の声が相次いだ。
 さっぽろピースアクション実行委は午後8時から、中央区大通西4とJR札幌駅南口の2ヶ所でチラシを配るなど抗議行動をした。メンバーの1人は「何とか攻撃を止めたいと急きょ集まった。声をあげるしかない」。
 同区の三越札幌店前では、道平和婦人会など6団体が横断幕や旗を手にイラク攻撃反対の声をあげた。同会の石川下一美会長は「米国は国連のルールを踏みにじっている」と憤った。メンバーたちは、戦争加担と自衛隊派遣に反対を訴える小泉純一郎首相あての署名を呼びかけた。署名した同区の主婦桝屋未佳子さんは「国連が反対しているのにブッシュは自分の意見だけを通そうとしている。爆弾が落ちる先に人がいることに気づいてほしい」と話した。
 一方、道労連などは、同区北1西28の米総領事館を訪れ、ブッシュ大統領あての抗議文書を職員に手渡した。道労連の小室正範事務局長は「なぜ一方的に協議を打ち切り、イラクの人々を殺さねばならないのか。フセイン政権の転覆が目的なら国連憲章に違反する暴挙だ」と抗議した。民主党札幌も中央区のパルコ前でビラを配ってイラク攻撃反対を訴えた。
 JR札幌駅前でも、米国の姿勢に怒りの声が聞かれた。空知管内新十津川町の団体職員佐藤勝麿さんは「『言うことを聞かなければ力ずくでやっつける』というのはあまりにも横暴。日本は独立国家として平和維持のため貢献すべきだ」と、米国支持を表明した小泉首相を非難した。
 千歳市の主婦福田裕子さんは「48時間後にミサイルが飛んでくる状況にいるイラク市民を思うと、胸が痛む」と不安な表情を浮かべた。

(北海道新聞 3/19朝刊)


 石川  「平和の火を消すな」反戦集会を新聞3誌が紹介

 米国のイラク攻撃に反対の意思を示そうと、石川県労連と県春闘共闘委員会は18日夜、金沢市の繁華街でデモ行進した。「ブッシュはイラク攻撃をやめろ」「イラクの子どもを殺すな」「小泉首相は戦争に反対しろ」―。手作りのキャンドルやプラカードなどを持った約300人(主催者発表)は、平和への祈りを口々に叫んでいた。

(北陸中日新聞 3/19一面)

 県労連と県春闘共闘委員会の春闘決起集会は18日、金沢市の県中央公演で開かれ、約300人(主催者発表)がイラク攻撃反対と賃上げに気勢を上げた。
 西村寛議長、広瀬武吉共産党県委員長らがあいさつし、「私たちは戦争を許さない」とする特別決議を行った。続いて参加者はキャンドルを手に市中心部をデモ行進し、「戦争に協力するな」などと訴えた。

(北国新聞 3/19社会面)

 金沢市広坂2丁目の県中央公園で18日夕、県労連主催の春闘決起集会があり、ブッシュ大統領のイラク攻撃の計画撤回、小泉首相に米国追随をやめることを求める特別決議を採択した。参加者約300人(主催者発表)は集会後、ろうそくを手に市内をデモ行進した。
 同市香林坊1丁目の百貨店前では、金沢大の学生らが署名活動をしたほか、市民団体「憲法9条を広める会」が21日午後3時から開く抗議行動への参加を呼びかけるチラシを配って攻撃反対を訴えた。

(朝日新聞 3/19)



 

 静岡  なくそう差別と低賃金 3・2パート春のつどい

 ひろげようパートのちから!なくそう差別と低賃金!を掲げ、全県から100名が集まり、学習会とパレードを行いました。
 石川県評議長が主催者あいさつ、今野久子弁護士が講演を行いました。今野さんは、非正規労働者が急増(2百万人)、基幹的業務を担いながら、生活保護基準以下の賃金であると指摘。労組に団結、たたかうことの大切さを話されました。
 その後、静岡市立病院の吉田さん・保育パートの山本さん・生協パートの野村さん・伊東市非常勤職員の大胡さんより活動現状や思いなどが発表されました。集会宣言の確認後、参加者全員で黄色のスカーフを振り、「パートの均等待遇実現・最賃引き上げ」を書いたティッシュを配り、シュプレヒコールを挙げながら市内をパレードしました。

(県評情報 NO.45 3/19付けより)


 

 大阪  人間の尊厳と人命を優先せよ!「患者負担増反対」の声轟く

 15日、「患者負担反対3・15近畿総決起集会」(全国保険医団体連合会、社保協、医労連、全労連で実行委員会)がピロティーホール(中央区森之宮)で開催されました。近畿2府4県から2300名を超える人々が参加し、会場に入れない参加者もでるほどでした。
 各地からの発言では、先の老人医療改悪で「命を削って受診・医療抑制」する患者達の実態が報告されました。このままだったら4月から強行される本人3割負担で「ムリな受診抑制で状態悪化となり、深刻な人命の危険と医療費増大につながる」ことや、'98年の橋本改悪の経験から「購買意欲を抑制し、景気悪化につながる」ことへの危機が述べられました。また、人命と人間の尊厳を主張する集会に相応しく、『平和の波行動』に連動する「イラク戦争反対」の特別決議も提案され、採択されました。
 集会では午後5時から6時までの大阪駅と難波駅での宣伝行動を提起。難波駅・大阪駅に合わせて500名近くが行動に参加。大阪駅(東口)では、250名を超える参加で、道行く人々に4000包みの署名ハガキ入りティシュと1000枚のビラ(署名入り)を配布。
 各県代表者などの訴えを聞き、数十メートル離れたところや引き返してきて、ビラを取りに来られる方なども多数おられ、医療改悪反対の世論の高まりを示しました。

(大阪春闘共闘速報 3/17付けより)




 
 春闘で 職場と暮らしの 元気回復