2003年国民春闘共闘情報
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第37号  2003年4月14日

 

首切り自由は許さない!

全労連労働法制改悪反対闘争本部報告

 労働法制改悪反対のたたかいも国会論戦が本格的になります。日本の労働者の将来を左右する重大なたたかいです。がんばりましよう。全労連の闘争本部から以下の報告を行います。


 法案審議状況

1.雇用保険法の審議状況=現在、衆院・厚生労働委員会にて審議中
<経過>
 4/9 (水)参考人の意見陳述がおこなわれました。
     紀陸 隆(日本経済団体連合会常務理事)
     中村善雄(日本労働組合総連合会雇用労働局長)
     大須眞治(中央大学教授)
 4/15(火)採決、本会議に緊急上程される見通し
2.労基法・派遣法について
  雇用保険法は4/15に衆院・厚生労働委員会で採決され、
  4/16には食品衛生法案が付託される(内閣委と厚生労働委の連合審査)見通し。
  その次に労基法のお経読み(趣旨説明)になるとの見かたが有力。
  (労基法の前に健康増進法案(民主)を先議案件としようとの動きもある。そうなると、さらに労基法の審議日は遅くなる可能性もある)
  当初4/23(水)に労基法のお経読み(趣旨説明)といわれていたが5月にずれ込む可能性が高い。


 野党共闘のうごき

***共同修正で動き出す
4月4日、野党4党の「労働基準法」担当議員会議が行われる。
出席者・・民主:城島議員、自由:中塚議員、共産:小沢議員、社民:金子議員
<議論要旨>
民主:解雇ルール・有期雇用・裁量労働の三点を重点とし、修正をさせたい。
自由:現在党内で議論中、政府案には反対。
社民:民主と同じ考え方
共産:4党が政府案反対で一致しているので、共同修正をさせたい。
  今後、同会議は恒常的に、適宜開催を決める。


 全労連闘争本部の動き

4月
 2日 衆院厚生労働委員会傍聴(雇用保険法案)
 8日 自由法曹団・全労連・日本共産党国会議員団三闘争本部打合せ会議
 9日 労働法制闘争本部 
    闘争本部終了後、国会傍聴/集会参加要請で単産オルグ
<行動提起・予定>

1.労働法制改悪反対・告発証言集会について
   日 時:4月18日(金)午後6時00分〜8時
   場 所:全労連会館2Fホール
   主 催:全労連・中央連絡会・自由法曹団
   内 容:改悪法案の4つのポイント
(1)首切り自由(労基法解雇ルール)
(2)有期雇用契約の改悪(労基法)
(3)派遣法改悪 
(4)裁量労働制改悪
に関連した現行法制のもとでおきている事件を証言してもらい、改悪法案が可決されたらどういうことになるか等を討議し、世間に訴える。

2.労働法制改悪反対 中央決起集会
   スローガン:「首切り自由化法案阻止、働くルールの確立を」
   日 時:5月21日(水)午後6時開場 6時30分〜
   場 所:日比谷野外音楽堂
   主 催:全労連・中央連絡会・東京地評
   内 容:国会審議山場での行動
       労働法制改悪反対の声をアピールする
       連帯あいさつ〜全労協などの他、社会民主党、日本共産党など野党に要請
       情勢報告、決意表明、デモ指示、アピール提案、閉会あいさつ


 他団体の動向

1.日弁連=日弁連・労働法制委員会は、全労連の要請を受け、労基法に「解雇自由原則」を盛り込むことの是非を検討、経営法曹も含め反対でまとまった。4月第3週には見解が発表される予定。
2.労働弁護団=「雇用ルールの破壊は許さない!労基法・派遣法改悪に反対する緊急集会」
  4月23日 午後6時30分〜日本教育会館 大ホール(千代田区一ツ橋)

<当面の日程>
4月
 15日 三闘争本部合同会議 PM6 全労連会議室
 16日 有事、医療、労働法制で国会座りこみ
 18日 「告発・証言シンポジウム」
 21日 全労連常任幹事会
 23日 国会座りこみ  労働法制を重点とします。
      11時〜13時 座りこみ
              座りこみ終了後、労働法制で国会議員要請行動

 

 <事務局の紹介>

 労働法制闘争本部にアルバイトで常駐を配置しました。青年ユニオンの組合員の23歳の小沼さんです。点検などで、みなさんのところにお電話をしていると思いますが、よろしくお願いいたします。

 




   映演総連

「STOP THE WAR ON IRAQ! 4・4映画人緊急集会」に63名

 4月4日、映画演劇労働組合総連合など、映画人によるイラク攻撃即時中止を求める緊急集会が開催されました。
 当日は、「9・11」直後と1年後のニューヨークの人々の反戦活動の模様を収録したビデオの上映と、映画監督の大澤豊氏のアフガニスタンから見たイラク戦争についての講演をうかがいました。
 その後会場からの活発な意見が出され、「アメリカは無法なイラク戦争を直ちにやめろ!」と題した「4・4映画人緊急集会アピール」を採択し、さらに戦争を直ちに中止させる世論を大きくする活動を進めていくことを確認しました。
 参加者は、プロデューサー、監督、シナリオライター、映画配給者、労働組合、映画鑑賞団体と、一般参加者など計63名の参加で成功しました。

3.30「戦争はアカン」人文字行動で発言

高校生・結さんの「小泉さんへの手紙」

 みなさんこんにちは。私は今年の春に高3になります。
 私はこの1ヶ月でイラク攻撃反対や平和に対する気持ちが強くなっています。
 東京で行われた全国高校生平和集会に参加したり、街角でイラク攻撃あかんで署名を集める活動や人文字の宣伝をしたことで、自分の中の気持ちがどんどん大きくなってきました。
 大きいちいさいはあると思うけど、誰もが持っている平和の気持ちや、誰も傷つけたくないという気持ちを少しでも多くの人が表に出してこそいいと思います。そういう意味で立っているだけで、ピースを世界に伝えられるこの人文字は正直言ってお得です。ここから少しでも前に進んでいきたいです。平和の声を上げるためにも、私はこの人文字が何かのきっかけになってほしいと思います。
 小泉さんへの手紙を書きました。

 

 小泉首相へ

 この人文字は、戦争反対という以外にとても重要な意味があると思います。

 それはきっかけです。人それぞれ戦争について考えるきっかけ、世界に目を向けるきっかけ。あなたにとっては自分の発言を「見直す」きっかけです。

 私たちは誤ったメッセージなんて発していません。よーく自分の周りを見てください。前を後ろを隣を、上下を、じっくり確認してください。

 あなたは今どこにいますか?戦争や争いで物事を解決していた時代にいませんか?今はそんな時代じゃありません。十分考える力を持った人が生きている時代です。つまり平和的解決することがあたりまえなんです。それを分かっているから、だから私たちはしっかり今を生きています。過去ではなく、未来に向かって一歩踏み出してみてください。そうして、私たちと同じ位置に立ってください。そのとき必ず私たちが見えるはずです。

 今のあなたに私たちの姿がみえますか?声が聞こえますか?私たちはここにいます。声を出しています。

 

(大阪春闘共闘ニュースno24 2003.4.4)




 
 春闘で 職場と暮らしの 元気回復