2003年国民春闘共闘情報
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第50号  2003年5月30日

 

「5400万労働者主人公に法案阻止を」

労働法制改悪許すな 国会前座り込みに50人

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 労基法改悪の衆院委員会審議3日目、5月30日(金)午前11時から13時30分まで国会前座り込み行動を実施。大阪から10人の参加者を含め約50人が参加。全労連労働法制闘争本部の堀口士郎副本部長(国公労連委員長)が、主催者あいさつで、「財界の利益擁護を守るため、日本を弱肉強食の社会に変えていくもの。エリート教育の推進や有事法制の制定の動きと一体となった攻撃であり、日本の多国籍企業の利益を増大させるために、従順な安上がりの労働力をつくることにある。そうした施策を遂行させられる公務員づくりとも一体のもの。そういった方向では、日本の社会はまともに発展できないし、経済は縮小再編成せざるをえなくなる。こうした大きな視点をすえて5400万労働者を主人公にたたかおう」と呼びかけました。
 福保労大阪の田中さん、北海道から元全労連事務局員の築館さん、東京地評常幹の山口さん、全労働東京基準支部書記長の久保田さん、化学一般大阪の岩角さんが決意を表明。全統一労組の鳥居書記長から、「いっしょになって阻止しよう」と連帯のあいさつを受けました。厚労委で審議を終えたばかりの日本共産党の山口富夫衆院議員がかけつけ、国会報告・激励あいさつを受けました。大阪労連の服部副議長が委員会傍聴報告を行いました。
 昼休みに、座り込み参加者の前を通過した「弁護士費用の敗訴者負担反対」の日弁連・労組・市民1300人のパレード隊列とシュプレヒコールでエール交換をしました。


解雇自由法案の矛盾明らか 与党4日の採決狙う

日本共産党・山口富夫議員が国会報告

 山口富夫衆議院議員のあいさつ 11時45分から30分質問してきた。解雇自由の法案がいかにひどいものか明らかになってきている。この部分は、労働者保護法の精神からいって修正すべきだと野党は一致している。裁量労働問題では、現在、企画業務型は6800人しか適用されていない。しかし、NECは2万4000人いる社員の3割を裁量労働にした。厚労省とNECが協議して決めた結果といわれている。そのことをいま追及してきたが、認めなかった。政府は次に、アメリカにならって事務系労働者のほとんどを、労基法の時間労働の適用外にしようとしてくる。ここ数日、労基法反対の要請ハガキが私の事務所に集中するようになり、昨日500枚を超えた。与党は、6月18日の国会会期末をにらみ、4日の衆院委員会採決を提案してきている。野党はこれを認めていない。こうした国会外の行動を背景に最後までがんばりたい。





 
 春闘で 職場と暮らしの 元気回復