要求提出67%、回答28%に
第1回進ちょく状況調査 スト権確立は60%。中小が回答引出し中
国民春闘回答集計センターは23日、各単産に加盟する全単組を対象とした春闘進ちょく状況の第1回調査を実施しました。これまでに第1次回答を引出した10単産から報告があり、調査結果の概要はスト権確立が60%、要求提出67%、回答引き出し28%などとなりました。
[スト権確立、要求提出数]
調査組合数は建交労の744組合、日本医労連の437組合、全労連全国一般の350組合、JMIUの317組合など、この段階での調査数は2569組合で、ほとんどが中小労組です。
うちスト権を確立したのは1552組合で、報告計の60%で前年同期に比べ5ポイント減になりました。全労連全国一般と通信労組が100%で、JMIUの82%が高率です。
要求提出は、計1727組合で67%(前年同期は72%)に減っています。通信労組と出版労連が100%で、JMIU82%、全労連全国一般79%、化学一般労連76%などが高率です。
[回答引出し、妥結数]
回答引出しは計725組合で28%(同27%)の低水準ながら若干改善されました。通信労組の100%、出版労連68%が高率で、逆に建交労11%など多くの中小単産がこれから本格化します。回答内容の特徴として、(1)実質賃上げを獲得した組合が増えたことと、(2)「ベアゼロ(定昇のみ)」も316組合(同270組合)に増えたこと、(3)その分、定昇カットや賃下げ回答が今年は減っていることです。
妥結または妥結方向は、建交労18組合と出版労連8組合など僅か33組合にすぎません。
[スト実施数]
3・17全国統一行動を中心にストライキを実施した組合数は384組合で、通信労組が100%、比較的高率なのはJMIU47%、日本医労連25%、出版労連24%です。
以上、05春闘の進ちょく状況は昨年より若干後退した面もありますが、回答引出し、スト実施では奮闘しており、各単産とも3月下旬のたたかいと「4・20」に向けてこれからが正念場です。
第1回 05春 闘 進 ち ょ く 状 況
2005年3月23日 国民春闘共闘委員会
|