2007国民春闘共闘情報
全労連HP

第 9 号  2007年01月09日

 

今年こそ、賃上げで暮らしに春を

「がんばって」「ビラもう1枚」

 東京・新宿・池袋と霞ヶ関で新春宣伝

 国民春闘共闘と東京春闘共闘は9日早朝、07春闘のスタートをきる「新春宣伝行動」を実施。全国的に冷え込みが厳しいなか、東京、新宿、池袋駅、霞ヶ関、虎ノ門周辺に中央・東京の単産や周辺労組などから270名が参加、足早に出勤するサラリーマンらに春闘新春ビラ1万1300枚を配布しました。



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 朝8時、東京駅丸の内北口の新春宣伝行動には、全労連全国一般、出版労連、化学一般労連、福祉保育労、東京地評、全労連などから30人が参加しました。
 宣伝カーの上から国民春闘共闘の坂内代表幹事(全労連議長)、全労連の宮垣事務局次長、今井幹事、東京地評の平山副議長、中野国民運動局長、東京春闘共闘の伊藤事務局長が次々マイクを握りました。
 パート、派遣など非正規雇用の増大とワーキングプアの問題、大企業の過去最高益と低賃金・貧困化、残業代がなくなるホワイトカラー・イグゼンプションなど労働法制の全面改悪問題、戦争をする国づくり反対とともに、都知事選挙で吉田万三候補への支持などの訴えがつづき、注目しながらビラを受け取り、出勤を急ぐ労働者が見られました。「ビラをもう1枚ください」「がんばってください」の激励も受け、新春ビラ650枚を配布しました
 坂内代表幹事は、安倍首相の悪政と党利党略の人事が急激な支持率低下を招いていること、青年層での不安定雇用が50%を超え年収が200万円に満たないことを紹介。「そのなかで濡れ手にアワの大儲けをしてきたのがホリエモン、村上ファンドと大企業だ。利益の背景になった法律違反がサービス残業や偽装請負で、トヨタ、キャノン、松下…。これと闘ってきたのが春闘共闘の組合だ」「今年は、賃金、労働条件、雇用を改善させる大きなチャンス。07春闘をともにがんばりましょう」と呼びかけました。

 新宿駅西口での新春宣伝は、6日からの爆弾低気圧通過後で空は台風一過のように晴れても、北風が吹き足元より底冷えのするなか、早朝8時からスタートしました。全農協労連、金融労連、建設関連労連、生協労連、通信労組、全教、新宿区労連、東京自治労連や東京地評、全労連などから37人が参加して、出勤するサラリーマンらに新春ビラ550枚を配布しました。
 宣伝カーの上から、国民春闘共闘の老田代表幹事(全農協労連委員長)をはじめ、伊藤常任幹事、生協労連の桑田委員長、東京春闘共闘の堤代表委員(東京地評議長)、東京地評の菊池幹事、久保パートネットワーク次長ら6人がつぎつぎマイクを握り、若者の就職難やワーキングプア、小泉改革による格差拡大の問題を挙げ、安部内閣によるホワイトカラー・イグゼンプションの導入で、残業代まで無くなれば更に生活が苦しくなることを強調。春闘で各職場が声を上げること、また、間近に迫った一斉地方選・都知事選で働く者の生活を変えていくことなど、07春闘への理解と支援を訴えました。
 ビラを受け取った人のなかには、「今の世の中おかしいよ。金のある人は更に裕福になり、俺たちはいくら働いても楽にならない。もっと平準化しなきゃ不公平だよ」と言いながら、立ち止まってビラを読んでいる高齢者(男・60代)がいました。

 8時から始まった池袋駅東口での宣伝行動には、全労連、東京地評をはじめ建交労、JMIU、医労連、郵産労、豊島区労協など10団体42人の組合員が「憲法9条ティッシュ」500個と春闘チラシ800枚を出勤途上のサラリーマンに配布しました。
 国民春闘共闘と東京春闘共闘から5人が弁士に立ち新春の宣伝を行いました。どの弁士も、大企業が史上最高の儲けを上げながら賃上げに回そうとしない日本経団連の姿勢を批判し、労働組合に結集して賃上げを勝ち取ろうと訴えました。同時に、財界が通常国会で狙っている「残業代泥棒法案=ホワイトカラー・イグゼンプションを許すな」と呼びかけました。
 東京の弁士は、豪華旅行の無駄使い・都民に冷たい石原都政を批判、都知事選で革新候補への支援を訴えました。

  





 


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