ストや抗議行動に全国で24万人
賃上げ、時給引き上げ、最賃、均等待遇を追求
春闘要求実現へ「3・15全国統一行動」を展開中
国民春闘共闘は15日、昨日の集中回答をうけて「3・15全国統一行動」をたたかっています。官民23単産がストライキや時間内外の職場集会、地域決起集会を取りくみ、47都道府県でスト職場の激励、地域決起集会、駅頭・街頭宣伝、企業・自治体要請行動などを終日展開しています。全体では、約24万人が決起する怒りの大行動になりました。
本日、ストライキを中心にたたかっているのは、日本医労連、JMIU、通信労組、建交労鉄道本部、出版労連などで、一部がストライキに突入しているのは全農協労連、化学一般労連、生協労連、全印総連、民放労連などです。公務の各単産(国公労連、自治労連、全教、郵産労)は、時間内外の職場集会や民間スト職場の支援、宣伝・ビラ配布、地域の春闘決起集会、改憲手続法反対の宣伝・行動などに奮闘しています。
東京・港勤医協労組:26,102円、奈良・岡谷労組:10,200円
「賃上げ」「増員」「医療改善」の絶好のチャンス!
日本医労連
6万人がスト・集会などで決起
日本医労連では、3月14日の統一回答指定日に、88組合が回答を引き出しました。東京・港勤医協労組が26,102円(8・90%)を獲得したのをはじめ、奈良・岡谷労組が10,200円、神奈川・横福協労組が7,714円など、9組合がベースアップを含む賃上げ回答を獲得。総額平均は、5,605円(2.20%)と前年実績比150円(0.04%)増となりました。同一組合対比では、5,712円(2.25%)と、額で531円、率で0.24%増となっています。
また、北海道・十勝勤医労、東京・病体生理、目黒生協、山梨・民医労わかまつ、岡山・林精研、鹿児島・医療生協などで時給を引きあげ、石川民医労やすらぎでは、パートの夏季一時金(0.5ヶ月)を1.5ヶ月に改善。愛知・南知多労組では、職種手当を改善(看護師1万円、薬剤師1万円など)し、全厚労愛知、南埼玉労組、神奈川・横福協労組、富山民医労、奈良・平和会労組などでは、看護師の手当を引き上げや増員などを約束させています。
3・15全国統一行動では、回答引き延ばしなどへの抗議とともに、「増員」「賃上げ」「医療改善」の要求、医療改悪の中止・撤回、医療機関の統廃合反対、憲法・労働法制改悪などの国民的課題をかかげて全国173単組・支部が、スト権を確立し、約6万人の組合員が、ストライキ、集会・宣伝など多様な行動に立ち上がります。全日赤の18単組は、始業時1時間のストライキを実施し、健保労組・全労災なども時間内外の職場集会を行ないます。民医連・生協など民間の職場でも集会や宣伝など多様な行動で統一行動に結集します。
京王新労(建交労)、24時間ストに突入
通過する他社のバス運転手・一般車両からも声援
建交労・京王新労組は、前日までの団体交渉で会社側が不当労働行為的な対応をしたことから15日始業時から翌日終業時までの24時間ストライキに突入しました。早朝の組合員集会の後、10時から内外から激励に国民春闘共闘や東京春闘、地域の労組代表が駆けつけました。
当該労組を代表して佐々木仁委員長が、この間の団体交渉とストに突入した経過を報告。終日までのストに組合員全員で奮闘すると決意を述べました。国民春闘共闘を代表して全労連の中山常任幹事は、「大企業が大儲けを上げているもとで、経営がゼロ回答をしている」ことを批判し、「07春闘で賃金を引き上げることは、社会的に大儀ある要求だ」と強調。さらに労働法制国会の状況を報告し、「国会闘争と都知事選で吉田万三候補を押し上げる政治戦とも結合して、粘り強い春闘をたたかおう」と訴えました。東京地評の平山副議長も、会社の不当労働行為を厳しく批判し、企業の社会的責任を追及しました。建交労中央本部の岩永中執は、規制緩和によって長時間労働となり安全・安心が奪われていることに言及し「住民の安全な輸送機関にさせよう」と訴えました。
京王バス労使交渉で会社側は、回答指定日に「1月16日に実施したストの正当性が理解できぬ」とし、組合に対して総括文を会社に提出しろと言って来ました。提出しなければ一時金(成果還元金と呼んでいる)の提案もできないと回答。これは、一時金を人質にして、労組の自主的なスト総括文書の提出を迫るもの。さらに会社は、ストを打たないとの確約も団交で求めてきました。これは労組への介入をはかるもので、明確な不当労働的行為です。加えて春闘要求に対してはゼロ回答をしていることから、労組は全面ストに突入したものです。
スト決起集会が開かれた京王バス営業前を通過する京王・西武・小田急・関東バスのマイクを通して「がんばれ―」と激励の声をかけていく運転手や、清掃車、一般車両からも声援が飛びました。
全国171事業所で700人がスト・諸行動
通信労組
持株会社前の突入集会に150人
通信労組は15日、前日のゼロ回答に怒り、36都道府県、28支部、171事業所で597人の組合員が始業時から10時までストライキを実施。宣伝・諸行動を含め全国で700人が決起しました。
午前9時、寒風ふきまくる大手町のNTT持株会社前に、「スト決行中」の看板や横断幕、のぼり旗がはためき、ストライキ突入集会が開かれ、国公労連、同各単組、自治労連、東京地評、全労連、地元千代田区内の労組などの仲間が激励に駆けつけ150人が参加しました。
主催者あいさつで通信労組の山田委員長は「2月末までに持株会社と関連40社に、
(1) 一律3万5000円以上の賃上げ、
(2) 地域会社賃金をNTT準拠に、
(3) 派遣・パートの時給を1500円に
など130項目の基本要求を提出し、各社と交渉してきたが、いまだにゼロ回答だ。NTTは1兆3000億円の利益をあげ、内部留保は8兆4155億円も溜め込んでいる。その1.37%を取り崩すだけでグループ20万人に3万5000円の賃上げが可能だ」と強調しました。
国民春闘共闘の老田代表幹事(全農協労連委員長)は、「本日のスト含む統一行動に全国で約25万人が決起する予定。先行したJMIU、建交労や生協労連などに1万円以上の回答が出ている。農協JA共済の組合は昨日、賃上げを求めて2時間のストライキに突入した」ことを報告しながら、たたかう仲間を激励しました。全労連・寺間組織局長、東京春闘共闘・伊藤事務局長、国公労連・盛永副委員長、千代田春闘共闘代表らがつぎつぎ激励にたち、春闘勝利と11万人リストラ争議の早期解決、50歳・賃下げ再雇用制度はやめろ、非正規を正社員にしろなどの要求をかかげてたたかう通信労組・組合員の奮闘を称え、ともにたたかう決意を表明しました。
MIC & 千代田春闘共闘
春闘勝利、改憲手続法阻止訴え200人が書店街デモ
建交労鉄道本部が3拠点で半日スト
JR大井町駅前で100人が怒りの決起集会
まもろう憲法・平和、なくそう格差と貧困、つくろう安全・安心な社会を