2008国民春闘共闘情報
全労連HP

第 14 号  2008年02月26日

 

「生活が苦しい」層が計65%

賃上げ要求2万7675円。時給122円UP

 正規・パートなど21万8641人/08春闘要求アンケート集計結果

 全労連と春闘共闘事務局は2月25日、08春闘の要求を大衆的に練り上げるツールとして、単産・地方組織が取り組んできた「働くみんなの要求アンケート」(第3次)を集計しました。これには官民26単産から正規とパートなど21万8641人分(前年同期比+3万1750人)の実態と要求の集計結果が報告され、その特徴は以下のようになりました。


1.フルタイム労働者の実態と要求について

あなたの生活実感は?

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 [「生活苦」は65%。背景に社保負担と重税] フルタイム労働者の生活実感については、「やや苦しい」が40.9%、「かなり苦しい」が23.9%で、計64.8%が「生活苦」を訴えています。前年同期は計65.4%で0.6ポイントの減少となりました。減ったとはいえ、賃金抑制のもとで社会保険料負担と重税などによって多くの仲間が生活苦に直面していることが窺えます。

 [賃上げ要求・加重平均は微増の2万7675円] 賃上げ要求は、20単産の単純平均が2万7713円(前年同期比−729円)、一人当たりの加重平均が2万7675円(同+250円)、3分の2ラインが1万7824円(同+209円)、9割ラインが8249円(同+403円)になりました。前年比では、単純平均額のみが減額で、加重平均、2/3ライン、9割ラインはともに増額となりました。これは、「5万円」以上の各ランクを要求する人が前年並みだったのに対し、「3万円」以下の各ランクが若干減ったことによります。


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 [社会保障拡充と税金問題を重視] 政府に対する制度要求は、重視するもの3つまで選んでもらいましたが、1位は「医療・介護・保育・生活保護等の改悪阻止と制度改善」で39.8%、2位は「年金改革と最低保障年金制度の確立」で38.6%、3位は「消費税大増税阻止、低所得者への課税強化反対」で36.5%となりました。いずれも40%弱の僅差で、医療、年金など社会保障制度拡充と税金問題の要求が切実ですが、単産によってはこの順番が入れ替わっています。4位には「安定雇用・失業者の生活保障」が31.7%でつづき、5位にはこのところ重視されている「最低賃金の大幅引き上げ、全国一律最賃制の確立」が29.1%に上昇してきました。以下、「労働法制改悪阻止、労働時間短縮、安全衛生強化」が22.3%で6位、「地球温暖化などの環境対策・災害対策の強化」が18.5%で7位、「教育制度改悪阻止、教育の充実」が13.2%で8位、「憲法改悪阻止、米軍基地の再編強化反対」が13.0%で9位、いま衆目の「食の安全、食料自給率の向上」は「農薬入りギョウザ事件」以前の記入が大半のため、12.0%で10位になりました。


2.パートタイム労働者の実態と要求について

 [生活苦は61%。高率ながら減少(改善)] パート等の生活実感は、「やや苦しい」が38.0%、「かなり苦しい」が23.2%で、計61.2%が「生活苦」を訴えています。この数値は、フルタイムの正規労働者(計64.8%)と比較して3.6ポイントほど低率になっています。また、前年同期との比較では3.0ポイントの減(改善)になりました。改善された要因は、時間給が久々に引き上げられたこと、正規に比べて税金・社会保険料負担が少ないことなどが考えられます。

 [いまの時間給、800円以上の高めにシフト] 時間給がいくらかについては、1位が「800円台」で21.3%、ここを山にして、以下2位「900円台」12.9%、3位「700円台」11.7%、4位「1000円台」7.6%、5位「1100円台」3.1%と続いています。傾向としては、対前年同期比で「800円台」が+2.1ポイント増、「900円台」が+2.0ポイント増、「1000円台」が+2.4ポイント増などと増え、逆に「600円台」「700円台」は各々0.7ポイント減っているのが特徴で、高い方にシフトしてきたことがわかります。なお、本質問ではNA(回答なし)が32.5%も見られたことと、集計数の59%(4万0453人中の2万3962人)の方が、過当競争下の流通産業・生協労連の組合員であることを加味する必要があります。


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 [賃上げ要求(時間給)は100円と50円] 生活実感や低額の時間給をふまえたうえでの賃上げ要求額(時間給)は、1位「100円」の20.5%と、2位「50円」17.8%の二つに集中しました。以下、3位「30円未満」が8.9%、4位「200円」7.6%、5位「30円」7.2%、6位「400円以上」7.0%と続いています。推定平均額(加重平均)は122円となり、前年の要求額を16円上回りました。パートの労働力不足と地域最賃の引上げによって、新規募集の時間給が20〜50円上昇しているもとで、賃上げへの期待は前年以上に高まっています。NA(回答なし)の多さと生協労連の比率の高さは前項と同様です。(注:「定昇の実施」は生協労連のみの回答項目です)

 [職場の不満は賃金・労働条件に集中] 職場での不満について、3つまで選んでもらったところ、1位は「賃金が安い」で40.2%と圧倒的に多く、2位「正社員との賃金・労働条件の格差」にも28.7%が集中し、3位に「職場や仕事がなくなるのではないか」が19.0%で続きました。パート・非正規では、相変わらず賃金・労働条件への不満が大きく根強いことがわかります。今年は4月1日より「改正雇用均等法」が施行され、こうした格差や差別を是正する絶好のチャンスです。以下、4位に「仕事がきつい」が17.3%、5位「同僚・上司との人間関係」15.8%、6位「休暇が取れない」13.1%、7位「雇用契約が更新されないのではないか」11.7%と続いています。


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3.要求アンケートの集約数について

 [前年同期より3万人余も増える] 2月25日現在の集約数は民間21単産、公務5単産、計26単産から21万8641人分を集約しました。前年同期(07/02/20時点)との対比では3万1750人増となり、久々に増勢をかちとっています。ただし、最終報告としている単産があるため、前年の最終集約数28万8024人を超えるかどうかはなお微妙です。地方は昨年最終で15地方が集約しましたが、今年は当事務局の点検も不十分で地方集約が遅れています。最終集約は4月末に「集約数のみ」の点検を行います。なお、これまでの最高記録は98春闘の72万人余です。

 [パート等の集約数は年々増加中] うち、正規とパートの集約数は、正規が微増傾向なのに対し、パート等の集約が年々増えており、今年は既に11単産から5万1829人分を集約しました。前年同期は3万6322人であり、この時点で1万5000人以上増えています。


  




 
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