全国27万人がストや抗議行動
ベア、パート賃上げ、最賃、均等待遇など追求
春闘要求実現へ「3・13全国統一行動」を展開中
国民春闘共闘は13日、昨日の集中回答をうけて「3・13全国統一行動」をたたかっています。官民22単産がストライキや時間内外の職場集会、地域決起集会を取り組み、47都道府県でスト職場の激励、地域決起集会、駅頭・街頭宣伝とともに、重税反対の集会・デモ行進・個人請願などを終日展開しています。全体では、昨年を上回る約27万人が決起する怒りの大行動になりました。
本日、ストライキを中心にたたかっているのは、日本医労連、JMIU、通信労組、建交労鉄道本部、出版労連などで、一部がストライキに突入しているのは化学一般労連、生協労連、全印総連、民放労連などです。国公労連、自治労連、全教、郵産労は、時間内外の職場集会や民間スト職場の支援、宣伝・ビラ配布、憲法改悪反対の署名行動などに奮闘しています。
「賃上げ・ベア、大幅増員」で働き続けられる職場を!
79組合平均5331円(2.08%)。4組合にベア
日本医労連 7万人がスト・集会などで決起
日本医労連では3月12日の統一回答指定日(24時現在)、石川・松原労組、神奈川・藤沢労組、東京・ほくと、山梨・民医労、島根・出雲市民など79組合がベースアップを含む賃上げ回答を獲得し、総額平均5331円(2.08%)、前年実績比−269円(−0.15%)となっています。本部では、「定期昇給を確保した加盟組織が、さらに力を集中して回答を引き上げ、ベアを獲得するとともに、回答延期となったところで直ちに回答を引き出すことが08春闘の前進にとって決定的に重要」として、産業別統一闘争の強化を訴えています。とりわけ、「医師・看護師などの大幅増員」の制度・政策闘争とともに対使用者闘争に引き続き全力をあげ、単組・支部、県医労連、地方協、本部の連携と相互支援を強めて奮闘しています。
3・13全国統一行動では、回答引き延ばしなどへの抗議とともに、「増員」「賃上げ」「医療改善」の要求、後期高齢者医療制度など医療改悪の中止・撤回、医療機関の統廃合反対、憲法改悪反対などの国民的課題をかかげて全国250単組・支部約7万人の組合員がストライキ、集会・宣伝など多様な行動に立ち上がりました。全日赤、山形、東京、長野などが始業時1時間のストライキを決行し、健保労組・全労災などの全国組合、民医連・生協など民間の職場でも時間内外の職場集会、宣伝・署名行動などで全国統一行動に決起して終日の行動を展開しています。
全国179事業所で523人が怒りのスト
通信労組 持株会社前の突入集会に150人
通信労組は13日、前日のNTTグループ各社の誠意のないゼロ回答に怒りを込めて、35都道府県、28支部、179事業所で523人の組合員が始業時から10時までストライキを決行しました。
午前9時すぎ、大手町のNTT持株会社前に、「スト決行中」の看板や横断幕、のぼり旗がはためき、ストライキ突入集会が開かれ、国公労連、同各単組、自治労連、全教、東京地評、全労連、地元千代田区内の労組などの仲間が激励に駆けつけ150人が参加しました。
主催者あいさつで通信労組の山田委員長は「2月末までに持株会社と関連45社に、@一律3万5000円以上の賃上げ、A派遣・パートなど非正規労働者の時間賃金を250円以上引き上げ、B成果・業績主義賃金の廃止、C50歳退職・賃下げ再雇用制度の廃止、D情報通信の公共性を守れなどの要求書を提出したが、『要求に応じられない』とゼロ回答」と報告。闘争報告に立った武田書記長も「NTTは1兆1380億円の利益をあげ、内部留保は8兆6988億円も溜め込んでいる。その1.3%を取り崩すだけでグループ20万人に3万5000円の賃上げが可能だ」と訴えました。
国民春闘共闘の中島事務局員が、「本日は22単産で統一ストライキや職場集会、抗議行動が決行され、47都道府県でもスト支援や重税反対の統一行動が取り組まれている」ことを紹介しながら、たたかう仲間を激励しました。全労連・生熊茂実NTTリストラ闘争本部長、東京地評・伊藤副議長や、国公労連、全教、生協労連、金融労連などの代表がつぎつぎ激励にたち、「止めようNTTリストラ。3万5000円以上の賃上げを」「カローシなくせ!50歳定年制やめよ」「遠隔地配転・成果主義やめよ」などの要求をかかげて座り込む通信労組・組合員の奮闘を称え、ともにたたかう決意を表明しました。
「千手観音」の衣装をまとい、各々の手に要求を書き込んで登場した東京地域グループ会社分会の冨田書記長は、「1000本の手にはそれぞれの願いをかなえてくれる1000の眼があるという。NTT労働者の多くの要求を実現するために頑張ります!」と力強く決意表明。組合員、支援の仲間の暖かい拍手に包まれました。
「会社は誠意ある回答示せ」に、広がる支援と連帯
建交労 京王新労組、24時間ストを決行
建交労京王新労働組合(佐々木仁委員長)は13日、平均3万4000円の賃上げと嘱託・パート・派遣など雇用形態を問わず、@月額基準内賃金17万5000円以上、A日額賃金8000円以上、B時間賃金1000円以上の賃金要求と労働時間短縮、バス・電車の安全輸送の確保などを要求し、始発から24時間ストライキに突入しました。
午前10時、小金井市の会社門前で開かれた決起集会には、組合員30数人が参加し、建交労中央本部、同東京都本部、全労連、東京春闘共闘、JMIUリオン支部、府中労連など9団体から激励あいさつがありました。
佐々木委員長は、「京王電鉄は7社のバス子会社をつくり、運行を子会社に丸投げし、ピンハネだけを行い、『京王バス』の運転手は同じ仕事、同じ責任のもとで賃金・労働条件が異なる。長時間労働で安全が脅かされ、運転手が辞め、『バス運転手募集』の状況だ。組合敵視をやめ、誠意ある回答を要求する」と決意を述べました。
ストライキには京王電鉄電車部門の組合員や京王電鉄バス労働者有志から激励のメッセージが寄せられたほか、西武バス・関東バス・神奈川中央バス・小田急バスなど関東一円のバス会社の労働者・組合員から「要求の貫徹をめざしてください」とする期待と連帯のエールが送られ、集会で紹介されました。
◆京王電鉄バス労働者有志のメッセージから
バス労働者の思いを代弁し、奮闘されているみなさんの勇気にエールをおくります。「徹底的にたたかって基本給アップだ。頑張れ〜」「ええ格好し組と不平不満タラタラ組の京王労組諸君! この新労組の行動に敬意を表そう! 見習おう!」「世の中の流れにさからい、今で言う「KY」(注=空気が読めない)な経営に固執した暴君たちとその尻馬に乗る人たちに労働者の魂の叫びをぶつけて下さい。我々も小さな叫びを大きくしていきます。がんばってp(・n・)q下さい!!」
MIC & 千代田春闘共闘が共同
春闘勝利、憲法改悪反対訴え180人が書店街デモ
なくせ貧困、ストップ改憲! つくろう平和で公正な社会