最頻値は「1万円」で26.4%、これに「3万円」17.9%、「2万円」15.1%、「5万円」12.2%などが続いています。前年同期集計と比較すると、「2万円」以下に回答する人と「4万円」「6〜7万円」「10万円以上」がそれぞれ増え、「3万円」「5万円」の回答数はそれぞれ減少しています。
このため、各単産1ポイントの単純平均は2万6793円で前年比−920円となり、人数による加重平均でも2万6658円で前年比1017円下回っています。同様に2/3ラインは1万6868円で前年比956円減、9割ラインは7375円で前年比874円減と、各々前年水準を下回っています。1カ月前の1月集計では逆に各々上回っていました。それは、昨年前半から急展開した物価高騰が反映したものでしたが、ここにきて、世界的な不況、製造業の減産、「派遣切り」などの人べらしが本格化してきたことが反映したようです。単産数では増額傾向が8単産に対し、不況の直撃を受けている製造業やサービス業、公務単産を中心に12単産が減額傾向を見せています。
(3)社会保障と物価対策が上位に。政府に対する制度要求
政策制度要求として、16項目のなかから5つ以内で選択してもらいました。結果は、@「医療・介護・保育・生活保護等の改悪阻止と制度改善」が60.3%でトップ。以下、A「年金改善と最低保障年金制度の確立」が49.4%、B「物価高騰問題への緊急対応や投機マネーの規制」が43.8%、C「消費税増税反対、大企業や富裕層への課税強化」が43.6%、D「食の安全、食糧自給率向上など」36.9%となりました。あとは僅差で、E「最賃引上げ、全国一律制の確立」36.5%、F「派遣法の抜本改正、安定雇用、失業対策」33.2%、G「長時間労働根絶、安全衛生、メンタル対策」32.5%などが続いています。
2.パートで働くみんなの要求アンケート結果
(1)パートの<生活苦>は68.9%。正規より高水準
「かなり苦しい」が28.2%、「やや苦しい」が40.7%で、両者を合わせた<苦しい>層は計68.9%に達しています。正規の<苦しい>層65.2%に比べて3.7ポイントも高い水準になりました。
(2)時間額113円アップを。賃上げ要求額
時間額要求の回答は「100円」の19.0%と「50円」の17.8%に集中しています。あとは「30円未満」8.0%と「30円」7.0%、「200円」6.4%などが続いています。平均額は113円で、前年同期比で9円のマイナスになっています。
(3)「賃金が安い」「正社員との格差」など。職場での不満
職場での不満事項として、13項目から3つ以内で選択してもらいました。結果は、@「賃金が安い」が41.7%で最も多く、次いでA「正社員との賃金・労働条件の格差」が28.0%と、B「同僚・上司との人間関係」17.2%が続いています。以下、C「正社員で働きたい」15.1%、D「雇用契約が更新されないのではないか」12.0%、E「仕事がきつい」11.8%などとなっています。
貧困・生活危機突破の大運動で、変えるぞ大企業中心社会