不況だからこそ、賃上げ・雇用確保を!
09春闘勝利へ官民が要請・デモ
3・5中央行動 各単産・産別共闘、全国から3000人
全労連・春闘共闘に結集する公務労組連絡会、日本医労連・福祉保育労、交運共闘、全労連全国一般などは3月5日、東京・霞が関を中心に「なくせ貧困!生活危機突破」を掲げ、「賃上げ・雇用確保で日本経済再生をめざす霞が関総行動」を終日展開しました。関係省庁や国会議員への要請、集会・デモ行進、タクシーデモなどを行い、全国から3000人が参加しました。
「多すぎるタクシーを減らせ!」
自交総連の3・5中央行動は、午前10時から東京・明治公園に400台のタクシー、1000人の組合員が結集して決起集会をひらきました。集会には、全労連小田川事務局長、交運共闘熊谷副議長、日本共産党穀田国対委員長(国土交通委員)が激励にかけつけ、全運輸省労組の仲間も連帯参加、生活危機突破をめざし確実な減車の実現をアピール、集会後、タクシーと徒歩のデモを行いました。
12時10分からは、霞が関・国交省前での交運共闘の中央行動にも100人の組合員が別途参加、交運共闘の仲間とあわせ500人で国交省に個人請願を行いました。午後からは、国交省・厚労省・警察庁交渉、国会議員要請も実施しました。
厚生労働省・人事院前
タレントの清水國明さんも労働者のたたかいを激励
12時すぎ、人事院・厚生労働省前には、公務各単産と日本医労連・福祉保育労・全労連全国一般など全国からの参加者約1500人が結集しました。
要求行動では、国民春闘共闘を代表して大黒全労連議長があいさつし、春闘共闘としてのたたかう決意をのべつつ、内需拡大に転換し日本経済を立て直そうと呼びかけました。
TBS「噂の東京マガジン」にレギュラー出演している清水國明さんが、参加者を激励するため行動に駆けつけました。清水さんは、宣伝カーからの訴えは初めての体験としながら、「昨日退院したばかりです。病院の看護師さんによくしてもらいました。働きやすい労働環境の改善と子どもや家庭がニコニコできる世の中に変えましょう」との力強い訴えに、大きな拍手がおこりました(写真)。
また、交運共闘からは高橋副議長(建交労書記次長)が連帯あいさつし、「トラック運転手で10万円近い残業代が減り、深刻な事態となっている。規制緩和見直しの動きをわれわれの運動で作り出している」とのべ、ともに団結してたたかう決意が示されました。
公務・民間の各単産を代表する4人の決意表明では、「年金行政に誇りをもち懸命に働いてきたが、日本年金機構にいけなくなるのではと不安が広がっている」(国公労連全厚生・北畠さん)、「夜勤は月11日、人員不足を理由に夜勤回数が減らせない。看護師増やせの運動を広げ国民の健康を守るのが私たちの使命だ」(岡山医療生協労組・高橋委員長)、「親たちが失業し、子どもたちが退所する実態はやりきれない。官製ワーキングプアをつくらない運動を広げよう」(枚方市職労・水間さん)、「厚労省は保育制度を公的責任からはずし、直接入所や補助方式の導入をめざしている。保育の市場化導入させない声を大きくあげていきたい」(福祉保育労・佐々木さん)など、各地の状況も交えてたたかう決意がのべられました。最後に、人事院と厚生労働省の庁舎にむかって1,500人のシュプレヒコールが霞が関にこだまし、その後、内閣府と総務省に分かれて行動を続けました。
満席の会場で公務・民間共同の総決起集会を開催
総務省・内閣府前行動の参加者は、社会文化会館に集まり「09春闘勝利総決起集会」を開きました。公務の参加者とともに建交労や全労連全国一般など民間の仲間が集まり、会場が埋め尽くされました。
公務部会の米浦代表委員・公務労組連絡会議長は、「春闘の真っ最中だ。民間も公務も厳しい状況だが、共同を強めて労働者の賃金引き上げにむけて奮闘しよう」と呼びかけました。
生協労連の渡辺書記次長は、「生協労連は2・13中央行動には全国から600人が参加した。この力をバネに労働者の権利、雇用を守り暮らせる賃金・均等待遇など実現にむけてがんばりたい」と決意をこめて連帯あいさつしました。
日本共産党・塩川哲也衆議院議員が集会に駆けつけ、「小沢民主党代表の秘書が逮捕された。団体献金の禁止が必要だ。世論で今の政治転換をはかろう」と参加者を激励しました。
閉会挨拶した公務部会・宮垣副議長が「津軽海峡冬景色」の替え歌「麻生内閣冬景色」を披露し、大いに盛り上がった参加者は、永田町、赤阪の繁華街を行進する国会請願デモに出発しました。
貧困・生活危機突破の大運動で、変えるぞ大企業中心社会