2010国民春闘共闘情報
全労連HP

第 21 号  2010年03月12日

 

JMIU、建交労が有額回答ひきだす

―低額回答に怒り、統一ストなど決起―

 JMIUと建交労(先行グループ)は3月10日、統一指定回答日を迎え、集団交渉を行いました。JMIUは74支部分会に有額回答、建交労は首都圏運輸基本集団交渉で全社に有額回答を得ました。いずれも暮らしを守る経営側の責任を感じさせない低額回答に怒りが広がり、組合員は統一スト、職場集会などに決起しています。




 JMIU  

支部平均(単純平均) … 4045円(1.40%)

組合員平均(加重平均)… 4271円(1.47%)

ゼロ・低額回答に抗議、統一ストに4000人が総決起

 JMIUは3月10日、回答指定日を迎え、昨年より10多い74支部分会が有額回答を引き出しました。昨年秋にJMIUに加入した文化シャッター名古屋支部と秋田支部は、文化シャッター労連として賃上げ要求を提出していましたが、初めて回答指定日に有額回答を引き出しました。これは、「たたかってこそ将来展望をつくることができる」と、全国の組合員が激励しあい奮闘した結果です。

 回答は、支部分会平均(単純平均)4045円(1.40%)、組合員平均(加重平均)4271円(1.47%)と、支部分会平均、組合員平均とも昨年同時期に比べ約300円下回りました。ほとんどのところで「定昇」にとどまり、「ゼロ回答」も増えています。

 低額回答を許さず、くらし、雇用、職場の将来展望をつくろうと、JMIUは11日に第1次統一行動として、ストライキを軸に、職場決起集会など全国で100支部4000人が総決起。バスなどでスト職場を激励するリレー行動などを展開しました。

 東京地方本部では、62支部分会がストライキで抗議行動・集会に決起し、総勢150人の仲間が8コースに分かれて激励と支援にまわりました。埼玉地本、長野地本も同様にリレーストを展開します。茨城、栃木、京滋、大阪の各地本は、日中に職場を激励した後、夕方、拠点職場などに集中し決起集会を開催。愛知地本は、工場閉鎖反対などを求めてストライキに決起したボッシュ支部、文化シャッター支部に集中し激励しました。

 JMIU中央本部は同日、超低額回答に抗議し、「労働者のきびしい生活実態を直視して、早期に誠意ある再回答を求める」中央執行委員長見解を発表。13日に開催する「金属労働者東日本集会」の成功をはじめ、世論にアピールする行動に総決起しようとよびかけています。

(「JMIU2010年春闘情報」より一部抜粋。)




 建交労 

第2回首都圏集団交渉を実施、全社で有額回答

次回決着に向け、24時間ストを通告

 建交労は10日、制度要求を中心とした第1回交渉に続く第2回目の首都圏運輸基本集団交渉を実施しました。

 組合側は午前中の打合せで、第1回交渉の確認・分析と賃金の有額回答引き出し、制度要求全般の前進回答に向けた意思統一をはかり、午後からの全体交渉に臨みました。
 全体交渉では全13社から有額回答を引き出しましたが、各社とも低額回答であり、大幅な修正回答を強く求めました。

 制度要求では、トラック最賃で浅井運輸(保留)と中央運輸(賛同するものの協定は保留)を除いて全社が回答しました。年間総労働時間短縮では、日通液体(50時間短縮)と豊島運送(屋内労働100時間短縮)、年間休日増は中央通運(2日増)と日生流通(1日増)、退職金はワカバ運輸と堀切運輸が増額、介護休暇は日通液体が3日分の賃金補償などの回答が示されました。また、残業単価の割増については各社とも「現行どおり」との回答でした。

 こうした回答を受け、交渉団は全体を分析し、17日の第3回集団交渉で解決できるよう大幅な修正回答を求め、24時間ストライキを通告し終了しました。

 関東支部の清掃職場で構成する集団交渉(参加企業13社)は、3月8日に第2回団体交渉を開催し、最低賃金について以下の内容で合意に達しました。
☆清掃労働者・18歳以上の最低賃金
 月額基準内17万5500円 日額8000円 パートなど時間給1000円
☆清掃運転者・18歳以上の最低賃金
 月額基準内19万6000円

(建交労2010年春闘・春の拡大月間推進ニュースより)







 
 変化をチャンスに、貧困・格差の解消、内需の拡大を 




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