2011国民春闘共闘情報
全労連HP

第4号 2010年11月22日

くらし優先の景気回復を

11・18中央行動 全国から3500人


 国民春闘共闘委員会は18日、全労連、国民大運動実行委員会などと共同で「なくせ貧困、守ろう暮らし、国民本位の行財政実現! 11・18中央行動」にとりくみました。正午から日比谷野外音楽堂で開催された中央総決起集会では、3500人の参加で会場が満杯、立ち見も出るほどの盛況で気勢をあげました。

 前日からの雨も上がり、秋晴れのさわやかな空が広がるもと、日比谷野外音楽堂で「11・18中央総決起集会」が開催されました。集会のオープニングに「薗田憲一とデキシーキングス」が登場。7人編成によるジャズ演奏とパフォーマンスで会場を沸かせました。
 集会は、生協労連のマスコット「最賃くん」に扮した佐伯さんと福丸さんの女性コンビの司会・進行で始まりました。主催者を代表してあいさつした全労連の大黒議長(国民春闘共闘代表幹事)は、労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の廃止、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加反対、米軍への思いやり予算の廃止などを求める国民的運動をいっそう広げようと呼びかけました。

燃える沖縄、フランスからも連帯

写真 大激戦の県知事選がたたかわれている沖縄からは、沖縄統一連の仲里幹事がかけつけ、連帯あいさつ。「県内移設反対、基地撤去」を求めるイハ洋一候補に対し、日ごとに支持が大きく広がっている情勢をつたえ、投票日まであと10日ほどとなった最終盤のたたかいへの物心両面の支援を訴えました。
 来日中のフランスCGTの代表が壇上に上がり、フランスの年金改悪反対の抗議行動に国民の70%が賛成し、300万人以上の国民・労働者が参加していることを紹介。会場からは連帯の拍手が沸き上がりました。
 続いて6つの団体代表が決意表明。「20年間に交通運輸の規制緩和がすすんだが、その流れが変わり始めている。交通基本法の策定を求め、人間らしく働ける交運労働者の労働条件の改善へ奮闘する」(交運共闘・菊池和彦事務局長)、「TPP参加は食糧自給率の低下にとどまらず、340万人の雇用が失われ、国民経済にも大きく影響を及ぼす。百害あって一利なしのTPP参加を許さないためにがんばる」(農民連・白石淳一会長)、「全国縦断キャラバン行動の終結行動として、今日の行動に結集している。社会保障費の増額を求め、いのちを守る運動を広げていく」(日本医労連・倉敷医療生協労組の山本由香里さん)、「ゆとりの教育を求める。子どもを全員ギャンブラーにする≠ニ放言した橋下知事に、大阪のお母ちゃんたちは負けへんで!」(新婦人大阪本部・長岡ゆり子さん)、「国保の削減がねらわれている。この不況のなか消費税が10%になれば壊滅的打撃を受けることになる」(東京土建・棗田(なつめだ)敏正常任中執)などの発言が続きました。
 公務労働者を代表して、広島自治労連・関連労組連絡会の松尾基次事務局長は「指定管理者制度が導入され大幅な賃金カットになり、これではよりよい公務・公共サービスはおこなえない。住民・利用者の声を70万枚のビラ配布で訴え、自治体との直接交渉で責任を認めさせた。これからも公務関連労働者として一致団結してがんばる」と決意をのべました。
 集会アピールを満場の拍手で採択した後、全労連青年部の松山友幸部長の音頭でシュプレヒコール。この日のために準備した色とりどりの要求スローガンタオルを掲げ、「派遣法を抜本改正しろ」「大企業は内部留保を還元せよ」「TPP参加は許さないぞ」の声が会場外にまでこだましました。全商連の国分稔会長が閉会あいさつ。全員の「団結がんばろう」三唱で集会を締めくくりました。
 集会後は各団体の独自行動をはさんで再び日比谷公園に集結し、国会へ向けてデモ隊が出発。この日は交運共闘が早朝から明治公園で集会を開催しトラックデモを行ったほか、各労組・団体が省庁前行動、国会議員要請行動などを実施するなど、終日多彩に展開しました。

(おわり)

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