第32号 2011年6月27日
						
						2011夏季一時金・第2回集計
						単純平均65.3万円 1.97ヵ月
						
						
						 国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は24日、夏季一時金の第2回集計をおこない、22単産部会から報告を受けました。第1回集計に続いて一組合あたりの単純平均額が前年を上回り、とくに「100人未満」の中小組合が健闘しています。
						
							夏季一時金第2回集計のおもな数値は以下のとおりです。
							<回答状況>
							
								
									 | 
									2011年 | 
									2010年(同期) | 
								
								
									| 登録組合数 | 
									723 | 
									709 | 
								
								
									| 回答組合数 | 
									390(53.9%) | 
									359(50.6%) | 
								
								
									|  うち上積み獲得 | 
									74(19.0%) | 
									77(21.4%) | 
								
								
									|  うち前年実績以上 | 
									129(33.1%) | 
									104(29.0%) | 
								
								
									| うち妥結組合 | 
									199(51.0%) | 
									148(41.2%) | 
								
							
							
							<回答内容>
							
								
									| 集計方法など | 
									2011年 | 
									2010年(同期) | 
									(前年比) | 
								
								
									| 単純平均 | 
									月数 | 
									1.97  | 
									1.95  | 
									+0.02  | 
								
								
									| 額(円) | 
									652,676  | 
									641,583  | 
									+11,093  | 
								
								
									| 加重平均 | 
									額(円) | 
									682,063  | 
									718,365  | 
									▲36,302  | 
								
								
									| 組合員数(人) | 
									106,015  | 
									98,037  | 
									
										 
											 
										 
									 | 
								
							
							※単純平均は同一組合対比
 
						<集計結果の概要>
						 第2回集計には、別表の22単産部会から報告が寄せられました。
							 各単産が6月初旬を中心に設定した集中回答指定日を迎え、回答の引出し状況は全登録組合の54%に達し、前年同期(51%)をも上回りました。前年よりも回答引出しのペースが上がっているのは、全農協労連、日本医労連、JMIUなどです。
							 これまでに妥結したのは199組合で、回答引出し組合の過半数(51%)に達し、前年同期(148組合・41%)を10ポイント上回っています。妥結数が前年同期を上回っているのは、全印総連、全農協労連、建交労(鉄道)などで、業種別では印刷出版・マスコミ関係がやや多くなっています。
						
						単純平均、前年上回る 中小・製造業関係が健闘
						 一時金の単純平均額(一組合あたりの平均)は65万2676円で、前年同期比1万1093円増。加重平均額(組合員一人あたりの平均)は68万2063円で、同3万6302円減となっています。加重平均の前年比減は、規模別「100〜299人」の中規模組合が1万円以上のマイナスとなっているのが響いていますが、その他のカテゴリはいずれも増額傾向を示しており、とくに「100人未満」の中小組合は前年比2〜3万円のプラスを獲得して健闘しています。
							 産業別では、製造業関係が2010年度における一定の業績回復もあり、前年比5万円近いプラスとなっています。その他の産業はほぼ横ばいですが、建設関係と地方登録組合がやや苦戦を強いられている状況です。単産別では、金額(単純平均)で前年と比較可能な19単産部会中、プラスが10、マイナス8、同額1となっています。このうちJMIU、民放労連、化学一般労連、出版労連の4単産は、単産平均で前年同期比2万円以上のプラスとなっています。生協労連も1万円近い増額を示して奮闘しています。
							 前年実績額以上を獲得しているのは129組合(回答組合数の33%)で、前年同期(104組合・29%)を上回っています。このうち5万円以上のプラスをかちとっているのは43組合で、JMIUに出版労連、民放労連が次いで多数となっています。
							 初回からの上積みを獲得したのは74組合(回答組合数の19%)で、前年同期(77組合・21%)をやや下回っています。回答次数では、医労連の組合の第5次を筆頭に、JMIU、医労連、全倉運などが3次回答以上を引き出してリードしています。
							 「100万円以上」の回答は26組合(前年同期は24組合)で、出版・マスコミ関係が大半を占めています。
						パート等一時金 0.66カ月 約7万円
						 パート等非正規の一時金は、5単産52組合から報告がありました。支給月数は46組合の単純平均で0.66カ月。最高月数は全印総連の組合の2.76カ月となっています。生協労連は、金額(単純平均)で前年同期を上回っています。
							 各単産・単組は、6月末から7月初旬の決着をめざし、交渉のヤマ場を迎えています。
						
						<参考>
						他団体の賃上げ集計結果
						
●連合の夏季一時金第6回回答集計(6/2現在)は以下のとおりです。
						
							
								| 集計組合 | 
								加重平均 | 
							
							
								| 組合数 | 
								人数(万) | 
								金額(円) | 
								月 | 
								昨年 | 
								月 | 
							
							
								| 1,663 | 
								119.3 | 
								646,624 | 
								2.13 | 
								612,032 | 
								2.12 | 
							
							
								| 単純平均 | 
							
							
								| 539,957 | 
								2.07 | 
								513,641 | 
								1.94 | 
							
						
						
						●日本経団連の夏季一時金第2回妥結集計(6/22現在)は以下のとおりです。
						
							
								| 集計対象 | 
								集計 
									企業 | 
								加重平均 | 
								単純平均 | 
							
							
								| 金額(円) | 
								昨年 | 
								金額(円) | 
								昨年 | 
							
							
								| 大手企業 | 
								120社 | 
								793,457 | 
								759,728 | 
								709,951 | 
								677,232 | 
							
						
						※集計対象は東証一部上場、従業員500人以上の企業