第4号 2011年11月29日
2011年末一時金・第2回集計
単純平均70.5万円 前年比増
国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は25日、2011年末一時金の第2回集計をおこない、21単産部会から報告を受けました。おもな数値と特徴を紹介します。
第2回集計のおもな数値は以下のとおりです。
<回答状況>
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2011年
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2010年(同期)
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登録組合数 |
716 |
684 |
回答組合数 |
380(53.1%) |
317(46.3%) |
うち上積み獲得 |
73(19.2%) |
31(9.8%) |
うち前年実績以上 |
144(37.9%) |
107(33.8%) |
うち妥結組合 |
145(38.2%) |
88(27.8%) |
<回答内容>
集計方法など |
2011年 |
2010年(同期) |
(前年比) |
単純平均 |
月数 |
2.11 |
2.11 |
±0.00 |
額(円) |
704,559 |
686,508 |
+18,051 |
加重平均 |
額(円) |
668,992 |
700,320 |
△31,328 |
組合員数(人) |
85,160 |
81,287 |
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※単純平均は同一組合対比
<集計結果の概要>
第2回集計には、別表の21単産部会380組合から報告が寄せられました。今回新たに報告があったのは、建設関連労連、建交労・鉄道の2単産です。各単産は、11月中旬までに回答指定日を迎え、指定日翌日を中心にストを含む統一行動などに立ちあがりました。これまでに回答を引き出した組合は登録組合の半数を超え、うち妥結組合が4割に迫るなど、前年同期を上回るペースで進んでいます。
中小組合、プラスを維持
一時金の単純平均額(一組合あたりの平均)は70万4559円で、前年同期比1万8051円増。加重平均額(組合員一人あたりの平均)は66万8992円で、同3万1328円減となりました。全体の加重平均が前年比減となっているのは、規模別「1000人以上」のマイナスが影響しています。
第1回集計時と同じく「100人未満」のカテゴリが前年比2万円以上のプラスを示し、とくに「30人未満」の小規模組合は5万円以上と、全体の単純平均を大きく引き上げています。
製造、印刷・出版関係が健闘
単産別では、前年同期(金額)と比較可能な19単産部会のうち、12組織がプラスとなっています。製造業関係は、JMIUの前年比6万円増を筆頭に、すべての単産がプラス。小売関係では、生協労連が前年のマイナスから今季は1万円以上の増を獲得しています。印刷・出版、マスコミ関係が軒並みプラス傾向を示し、前年の大幅減を取り返す健闘をみせているのも大きな特徴です。
前年実績額以上を獲得しているのは144組合(回答組合数の38%)で、前年同期(107組合・34%)を上回っています。このうち5万円以上のプラスをかちとっているのは53組合で、うち半数近くをJMIU傘下の組合が占め、出版労連、化学一般労連、全印総連、生協労連が続いています。初回回答からの上積みを獲得しているのは73組合で、前年同期(31組合)を大きく上回っています。JMIU、化学一般労連などが3次以上を引き出して奮闘しています。
これまでに「150万円以上」の回答を引き出したのは9組合(前年同期は7組合)で、出版労連、民放労連の組合が多数となっています。
パート等一時金… 平均0.9カ月 8.5万円 前年比若干増
並行して実施しているパート等非正規の年末一時金は、生協労連など4単産から報告がありました。月数は70組合の単純平均で0.90カ月、金額は25組合の平均で8万4945円と、いずれも前年同期を若干上回っています。単産では、日本医労連が月数・金額とも前年を上回っているのが特徴です。(おわり)
※第3回集計は12月初旬に予定しています。