第14号 2012年3月8日
低額回答に断固抗議
JMIU、有額回答引出す
大幅上積み求め、全国3000人が決起
JMIU(全日本金属情報機器労働組合)は3月7日、全国で84支部分会が有額回答を引き出しました。支部分会平均(単純平均)4692円(+1.71%)、組合員平均(加重平均)4968円(+1.79%)となっています。前年同期との比較では、支部分会平均が343円減、組合員平均231円減。前年同期を上回ったのは35支部(回答引出し数の42%)、前年同額もしくは下回ったところが49支部(58%)となっています。
全体の平均は前年同期を下回っているものの、村松フルート支部(埼玉)が1万1477円増、大東工業支部(東京東部)が1万1000円増、田中科学支部(東京東部)が8600円増など、大きな増額をかちとった支部もあります。
JMIUは、7日に発表した「中央執行委員長見解」のなかで、「一部には、産業別統一闘争の前進、および組織強化と日常活動によってつくりあげた労使関係を背景にして、労働者の思いを受け止め経営者の努力がみられる回答もある」としつつ、「全体としては、『先行き不安・不透明』を口実にして、深刻な生活悪化の実態から目をそらし、労働者の努力とやる気に水を差す低額回答である」と批判。これでは労働者のモチベーションを上げるどころか、職場の活力を失わせるとして、「労働者の要求に沿った回答を出すよう再考することを求める」と、経営側に大幅な上積みを迫っています。
本日8日の第1次統一ストライキ行動には、こうした低額回答や回答延期に抗議し、全国で100支部分会・3000人がストライキや決起集会、経営者への申入れ(回答促進行動)に立ちあがりました(ストライキ決行は60支部分会)。
東京地本は8コース61カ所でリレーストライキを展開し、1350人が参加。長野地本は2コースに分かれ、県労連を含め88名の激励団がリレーストに参加。大阪地本では、3コースに36人の激励団が参加するなど、全国で行動を展開しています。
JMIUは、産別団交によって引き続き回答の上積みを求めるとともに、未加入者との直接対話で「本気で組織建設」に足を踏み出そうと呼びかけています。