第40号 2012年6月28日
2012夏季一時金・第2回集計結果
単純平均65.5万円1.92ヵ月
国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は25日、夏季一時金の第2回集計を行ない、26単産部会(705組合)からの報告を集約しました。434組合から回答があり、その内容は単純平均で約65万5千円・1.92ヵ月、加重平均で約68万8千円となっています。
夏季一時金第2回集計のおもな数値は以下のとおりです。
<回答状況>
|
2012年 |
2011年 |
2010年 |
登録組合数 |
705 |
723 |
709 |
回答組合数 |
434(61.6%) |
390(53.9%) |
359(50.6%) |
うち上積み獲得 |
99(22.8%) |
74(19.0%) |
77(21.4%) |
うち前年実績以上 |
141(32.5%) |
129(33.1%) |
104(29.0%) |
うち妥結組合数 |
240(55.3%) |
199(51.0%) |
148(41.2%) |
<回答内容>(月数および金額)
集計方法&対象 |
2012年 |
2011年 |
(前年比) |
2010年 |
単純平均 |
月数 |
1.92
|
1.94
|
−0.02
|
1.94
|
額(円) |
655,303
|
651,146
|
+4,157
|
638,668
|
加重平均 |
額(円) |
688,784
|
682,063
|
+6,721
|
586,764
|
組合員数(人) |
114,952
|
106,015
|
|
98,037
|
*単純平均は同一組合対比。
<集計結果の概要>
6割以上で回答引出し
第2回集計には、別表の26単産部会から報告が寄せられました。
回答引出し状況は434組合・61.6%となっています。昨年同期よりも44組合・7.7ポイント、一昨年同期よりも75組合・11ポイント上回っています。
なお、現時点での妥結率は、回答引出し組合の過半数に達し、55.3%となりました。昨年、一昨年よりもやや早いペースでの妥結状況となっています。
単純・加重平均金額ともに昨年・一昨年を上回る
前年比較可能な組合での一時金の単純平均額・月数(一組合あたりの平均)は655,303円・1.92ヵ月となり、金額で昨年(4,157円増)、一昨年(16,635円増)を上回りました。加重平均額(組合員一人あたりの平均)は688,784円で、こちらも昨年同期(682,063円)比で6,721円増、一昨年同期(586,764円)比では102,020円増となっています。
前年実績以上を獲得した組織は141組合・32.5%と、2011年同期より12組合、2010年同期より37組合増加しています。このうち6割以上にあたる90組合で10,000円以上の増額をかちとっています。
産業別でみると、マスコミ関係で前年と比べ金額でやや厳しい回答状況となっていますが、他の産業では前年実績を上回っており、単純平均月数では、金融・保険、マスコミ関係、地方で平均2ヵ月以上の回答を引き出しています。
単産部会別では、比較可能な21単産部会のうち単純平均金額で前年実績比プラスが14、マイナスが7となっています。単純平均月数では、化学一般、建交労・鉄道、通信労組、全倉運、外銀連、全証労協、民放労連、出版労連、映演労連、地方マスコミで平均2ヵ月以上の回答を引き出しています。3.5ヵ月以上の回答を得た組合は12組合となりました。
100万円以上の回答を引き出したのは前回調査時点(6月5日)の17組合から24組合へと増え、そのうち9組合が150万円以上を引き出しています。
初回回答から上積みを獲得したのは99組合・22.8%です。これは、2011年同期(74組合・19.0%)、2010年同期(77組合・21.4%)を上回り、粘り強い上積み回答を迫っている状況が伺えます。
均等待遇へ向け要求前進
パートの一時金を獲得した組織は、前回調査の5単産80組合から6単産106組合となりました。昨年同期(5単産52組合)、一昨年同期(7単産85組合)から大きく前進しています。単純平均で79,941円・0.72ヵ月となっており、前年実績(70,552円・0.66ヵ月)から、プラス9,389円・0.06ヵ月増、となりました。日本医労連、生協労連の健闘が光ります。
臨時・嘱託職員等でも、44組合が一時金を獲得。契約や有期で働く仲間の一時金も7組合で獲得しています。